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ブックマーク / shinka3.exblog.jp (4)

  • 未熟なDNA鑑定で無期懲役判決を出したことに対する科学者の責任 | 5号館を出て

    あちこちで話題になっているので、もはや付け足すことはほとんどないのですが、私たちと研究領域が近いところで使われるDNA鑑定が「決め手」のひとつで判決が確定していたこと、さらにそれが新しい鑑定技術の発展でひっくり返されたという最近のニュースに対しては、やはりそれなりに衝撃を受けております。 この事例では、悪名高き日の警察の「決めつけ捜査」と、「どんな容疑者でも絶対に落とせる」というこれでもかという圧迫取り調べ技術による自白だけではなく、それを科学的にバックアップするものとして登場したDNA鑑定によって最高裁で無期懲役が決定していたということがキーになっています。 それまでも、恣意的な捜査と強引な自白の強要、さらには証拠のねつ造でえん罪を繰り返してきた日の警察にとっては、「科学捜査」すらも彼らの「直感」を補完するための新しい道具のひとつに過ぎなかったに違いありません。それまでも、平気で非科

    未熟なDNA鑑定で無期懲役判決を出したことに対する科学者の責任 | 5号館を出て
  • カエルの電車ごっこ | 5号館を出て

    アフリカツメガエルを飼育している人にはおなじみの光景かもしれません。オスとメスと隔離して飼育していると、オスの水槽では時々おもしろいことが起こります。 オスが発情が最高潮に達すると、相手がメスでなくても抱きつくことが良くあります。これはオスがオスに抱きついたペアです。 一見、普通のオスメスのペアのように見えますが、抱きつかれている方の手のひらの内側が真っ黒になっているので、オスだということがわかります。 まあ、これくらいなら特にどうということはないのですが、時にはこんな電車ごっこになってしまいます。

    カエルの電車ごっこ | 5号館を出て
  • インフォームド・コンセントの難しさ | 5号館を出て

    見るともなしに見流していたのですが、さきほど「サキヨミ」で無認可の補助人工心臓を埋め込まれて、治験を受けていた青年が心停止に陥り、脳に障害を受けたため植物状態になり、約1年後に死亡したという事件(事故?)の話題を扱っていました。 その中で、手術後に植物状態になってからの治験継続に対する承諾書にサインしていたのは、(当たり前ですが)人ではなく家族だったのですが、家族はそれに署名するにあたって、その文書の内容を理解(納得)することはできないものの、承諾しなければ治療行為を停止され、それは死を意味すると思われるのでサインしますという一文を手書きで書き足した後にサインしていたことが明らかにされていました。 治験というのは、確立された治療法がない病気などに対して、患者の同意を得た上である意味「実験的」な治療をすることで、患者の同意が必要とされているものです。場合によっては、まったく効き目のないプラ

    インフォームド・コンセントの難しさ | 5号館を出て
  • 【生物農薬】飛ばないテントウムシ | 5号館を出て

    一頃、天敵生物を人為的に使うことで「害虫」を駆除する「生物農薬」というものがはやったことがあります。 しかし、外来生物を導入して移入種生物問題を引き起こしたり、定着しなかったりということで最近はあまり聞かなくなっていたと思います。 この度、「近畿中国四国農業研究センター(福山市)総合的害虫管理研究チームの世古智一特命チーム員らが、飛行能力を持たないテントウムシを安定的に繁殖させる技術を開発した」という記事が山陽新聞に出ていました。 飛ばないテントウムシを“開発” 害虫駆除に期待 テントウムシは飛べるので、アブラムシがふえるとどこからともなく集まってくれるのは良いのですが、まだアブラムシがたくさんいるのに、気ままにどこかへ飛び去ってしまってくやしい思いをしたことが何度もあります。 このテントウムシは「飛べないことで個体の行動範囲が狭まり害虫のアブラムシを効率的にべるため、農作物被害の軽減に

    【生物農薬】飛ばないテントウムシ | 5号館を出て
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