長崎県佐世保市藤原町のベンチャー企業「マインドバンク」が、微生物の食用ミドリムシなどでコーティングした無洗米「ミドリメシ」を開発した。 消化のいい白米と一緒に食べることで、ミドリムシに含まれるビタミンやミネラルなど59種の栄養素を効率よく吸収でき、下山俊雄社長(64)は「見た目は悪くても、栄養満点です」とPRしている。 体長0・05ミリほどのミドリムシは水田などの淡水に生息し、植物のように光合成して体内に栄養を蓄える。大量に培養できるため、最近ではバイオ燃料の原料としても注目されている。 下山社長は約5年前、「どうすれば子どもに野菜を食べさせることができるか」と悩む主婦の話を耳にした。この話がヒントになり、野菜などを0・1ミリの粉末にして、白米に付着させる「サプリ米」の商品化に着手。独自の製法を開発し、昨年末に特許を取得した。これまでにウコン米やニンジン米など20種以上を発売し、福岡市博多