TVアニメ版『天元突破グレンラガン』 今頃になって『天元突破グレンラガン』(TVアニメ版)を見た。 面白い。と同時に、「でもいいの? 本当にそれで?」とも思う。 ここは私の日記帳なので、この違和感について書き留めておく。 面白さについて: ・登場人物の造形 ニアの瞳。ヨーコの奇妙な立ち位置と演技。カミナの勢いと無能さ。 カミナの勢いについては説明を要さないだろうが、無能さについて少し述べる。 第1部の戦いを通して、「カミナの虚勢にシモンが内実を与える」という構図が描かれている、と私は理解した。が、よく思い起こしてみると、カミナの死の直前の戦いはこの構図に収まらない。カミナを単なる英雄とみなす読解にも説得力がある、と言わざるをえない。 が、最終回直前の、多元宇宙の罠の世界で描かれた盗賊カミナの姿は、カミナの無能さを裏付けるものだと読める。また、カミナの父親が地上に出てほどなくして死んでいた、