今月18日に起きた大阪府北部を震源とした地震の影響で、大阪大学では設備の一部が壊れるなどしたことから、iPS細胞を使って重い心臓病を治療する世界で初めての臨床研究の実施が数か月遅れる見通しとなったことが明らかになりました。 澤教授によりますと、この手術に使うiPS細胞は、震度5強を観測した大阪・吹田市にある大阪大学附属病院の施設で培養を行っていましたが、地震の揺れで設備の一部が壊れたり、培養液がこぼれたりしたということです。 また、20日まで、施設への立ち入りが制限され、培養液の交換もできなかったことから、iPS細胞の培養をはじめからやり直さなければならなくなったということです。 澤教授によりますと、この影響で計画は1か月から3か月程度遅れる見通しで、1例目の手術が今年度中に行えるかどうかは微妙な状況だということです。 澤教授は「施設自体が復旧する必要があるため、作業を再開するまではしばら