原典があるのに、あたらしく書きなおすから「新」の一字がつくわけだが、業を終えていまさら、だいそれたことをしてしまった、という思いで身がちぢむ。しかし、原典の存在を知ってもらうだけでも、恥をかく価値はある、と考えて刊行してもらうことにした。 『水滸伝』をすでに読んだ方々のみならず、そうでない方々にも独立して読める作品として書いたつもりだが、はたしてうまくいったかどうか。読んで判断していただければ、これにまさる幸いはない。 田中芳樹 (「後記」より抜粋) 非業に泣いた梁山泊残党の大逆転劇。 こんな話が読みたかった! 原典『水滸後伝』の面白さはそのままに、より読みやすく、よりスピーディに、よりエキサイティングに再構成した田中芳樹版水滸後伝。個性豊かな好漢たちの群像劇と、新国家建設という驚天動地の大逆転劇は、読み出したら止まらない! ファンが待ち望んだ、梁山泊のハッピーエンドがここにある。 人気登