20年五輪の開催を目指す東京五輪招致委員会が16日に公表した申請ファイルに示された競技会場の計画は、臨海部を中心とする16年五輪招致立候補時の計画を土台に、一部を見直した内容となった。全部で35カ所ある会場のうち28カ所を、晴海地区の選手村から半径8キロ以内に配置。招致委は「東京の都市力を生かしたコンパクトな配置」と強調した。 大きな変更点はメーンスタジアム。16年五輪招致時は、中央区晴海地区に新設する計画だったが、20年に向けては国立競技場を8万人規模収容(現在は5万4000人収容)に改築し、64年東京五輪の遺産活用としてアピールする。また、会場群は国立競技場などを含む「ヘリテッジ(遺産)ゾーン」と、湾岸地区の「東京ベイゾーン」に分かれる。 会場のうち15カ所は国立競技場、日本武道館などの既存施設を活用する。新設は、現在地近くに新たに造る東京辰巳国際水泳場など11カ所。9カ所は仮設で対応