「インド美術」ヴィディヤ・デヘージア 著、宮治昭・平岡三保子 訳 岩波書店2002 自分で簡単な年表をつくり、地図を横において、ゆっくり読んだ。最高に面白かった。再読三読すべき名著だと思う。時間をおいて読み返したい。 さきほど投稿した「日米地位協定」には日本はひどい国だと書いたが、こういう本を簡単に母国語で読める日本の翻訳文化は本当に素晴らしいと思う。ありがたい。 ぼくはインド古典舞踊カタックを学んでゐるから主たる関心は舞踊史にある。しかし舞踊に関する書物は多くないし、そもそもぼくは「全体」というものに関心がある。文化の総体を把握したい。そして総体と個別的現象との関係を考えたい。 だから文学作品を読むし、思想・哲学の本も読む。いろいろな方向からアプローチしていくと少しづつ知識が積み上がり、そこから全体の姿が立ち上がってくる気がする。いまはまだぼんやりと遠くに望見されるような感じだけれど。