「知っていますか?海外歯科技工問題」と題するシンポジウムが11日夜、東京都内で開かれ、輸入入れ歯など海外歯科技工物の安全性がほとんど保証されていないことが、専門家から口々に指摘されました。全国保険医団体連合会(保団連)などが主催。約100人が参加しました。 シンポでは、歯科医師の成田博之さんや、北海道大学教授の鈴木邦明さん、同大学准教授の宇尾基弘さん、家庭栄養研究会副会長の蓮尾隆子さん、歯科技工士の新井肇さんらが報告しました。 歯科技工士法は資格のない者による歯科技工の作成を禁止。ところが、厚生労働省が2005年に出した通知は、歯科医師の責任で、歯科技工物を輸入してもいいと、お墨付きを与えました。 成田さんは「中国製歯科技工物は、日本の3分の1ぐらいの低価格。以前は公然と輸入できなかったが、通知後は、毎月推定数万個が輸入されている」と指摘。鈴木さんは「歯科技工物は食品以上に安全性が極めて重