万引きなどの非行に多数の生徒が関与した県立高校の校名を昨年12月に公表した静岡県監査委員は、5日に発表する定期監査では校名を非公表とする方針を固めた。今回の定期監査でも県中部の県立高校で万引きが多発していたが、富永久雄代表監査委員は「前回、校名を公表したことで非行防止に向けての取り組みに一定の効果があったため」と理由を説明した。 監査に学校名の公表基準はなく、今後も事案に応じて公表を検討するという。 昨年12月に校名を公表した際は、県弁護士会が「関係のない子どもへの影響が大きく、人権を侵害している可能性がある」として、同様のケースがあっても公表しないよう求めていた。【平林由梨】