戦後最大、未曾有の食品公害事件「カネミ油症事件」の ドキュメンタリー! 「美容と健康にいい」。そういう触れ込みの食品は、身の回りにたくさんある。もし、それらの食品に毒物が入っていたとしたら…。今から40年以上前、現実にそういうことが起こった。戦後最大の食品公害事件と言われている「カネミ油症事件」である。 1968年、福岡、長崎をはじめ、西日本一帯で、食用油、カネミライスオイルを食した人たちが次々に健康被害を訴えた。症状は、大量の吹き出物、目やに、脱毛など、多様なもので、苦しむ人たちの姿が報道され、世間を震撼させた。被害者は14000人以上と言われている。 『食卓の肖像』は、この「カネミ油症事件」の被害者の人達を10年間かけて取材したドキュメンタリー映画である。 忘れられていた事件の被害の全貌を10年間の取材で明らかに 自治体や企業のPRビデオの仕事をしていた金子サトシ監督は、200