ワシントン(CNN) 米下院は21日、オバマ米大統領が最重要課題として掲げてきた医療改革法案を、賛成219対反対212で可決した。法案は大統領の署名を経て成立する見通しとなった。 この日は8時間以上にわたる討論の後、上院が昨年末に可決していた法案が採決にかけられた。共和党の全員と、民主党の一部議員が反対票を投じたが、賛成票が法案通過に必要な216票を上回った。続いて、下院が修正を加えた法案も、219対212で可決。修正案はさらに上院で可決される必要がある。 法案は国民皆保険の実現に向け、医療保険加入を事実上義務化する内容。予算規模は9400億ドル(約85兆円)に上り、議会予算局(CBO)によれば3200万人の無保険者が解消される。 改革をめぐっては、政府の介入や財政支出の拡大を懸念する共和党が強く反対したほか、人工妊娠中絶反対派の民主党議員グループが、医療保険を中絶に適用すべきではないとし