父は銀行に勤め、母もかつては銀行員だった。姉が1人。銀行員だった父は転勤族だったようだ。小さな頃から素行が悪く、中学・高校になると拍車がかかった。高校に入学するも一週間で退学。翌年、違う高校に入学し直したが、2年生の修学旅行後にまた退学になった。停学も多く、そのときに読んだ矢沢永吉氏著の「成り上がり」に感銘を受け、学歴に縛られない生き方を追求する。父と共に「村さ来」を開業。工夫、アイデアを凝らし、業績を上げ、その後は新ブランドを次々立ち上げた。何ものにも縛られない自由な生き方が豊かな発想を生んでいく。2017年3月現在、北海道から九州まで居酒屋、カフェ、高級業態など20以上の業態を展開。店舗数は100店を超える。社員の幸せを第一に考える「企業国家論」という経営哲学を唱え躍進している。 居酒屋ブーム、その先頭を走っていたのが「村さ来」だ。 「村さ来」。中高年の人は特に親しんだ店名だろう。19