ポルノに感情移入する最中のジェンダー問題 - Togetter http://togetter.com/li/362682 ↑ をまとめた後のツイートのまとめです。学術的な話題多目。
![感情移入の問題の続き](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/46c4b5afff859e8a70e101342f43e49448b6f698/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fs.togetter.com%2Fogp2%2F04157bd26ded2c59034304e6673a5a30-1200x630.png)
クィア, フェミニズム, グローバライゼーション2010年9月10日、英国日本研究協会の年次大会において、 "Child Pornography and Law: Nationalism in Anti-regulation Discourses" (児童ポルノと法:反規制言説におけるナショナリズム)という発表をしました。そのスライドと原稿を引っ張りだしたので、日本語に訳して公開します。この発表では、レイプレイというゲームソフトが受けた批判に対して発生した日本語のインターネットスペースにおける論争に注目し、グローバル・セクシュアル・ポリティクスの文脈における児童ポルノを巡る言説について考えます。以下、性暴力の描写が含まれる内容となっています。もし読み進めることに不安があれば、ここでやめて頂いてかまいません。......レイプレイとは、プレイヤーが12歳の女の子を電車で痴漢し、逃げられないよ
Mayo Clin Proc. 2010 July; 85(7): 618-629 Sexual Abuse and Lifetime Diagnosis of Psychiatric Disorders: Systematic Review and Meta-analysis 一般人口における性的虐待を受けたことのある割合は、成人の4.0~21.4%、子どもの3.0~33.2%と報告されている。 あらゆる言語、民族の1980年~2008年のあらゆる年齢層の研究を対象とした。17のcase control, 20のcohort研究に含まれる316万人が対象となった。、これらは被害者の性や虐待の起こった年齢に関わらず、関連がみられた。統合失調症、身体表現性障害と性的虐待に統計学的有意な関連は観られず、双極性障害、強迫性障害との関連を調査したものはなかった。性的虐待と抑うつ、摂食障害、PTSD
女性向けAV、女性向けセックスホウツー本など、最近、女性向けのアダルトコンテツが人気となっている。今年の3月には、1冊丸ごと女性誌のセックス特集のような雑誌『SILK LABO』まで創刊された。 仕掛けたのは、女性向けAV「SILK LABO」ブランドをプロデュースするソフト・オン・デマンド。男優のグラビアあり、男女100人のセックス白書あり、性感染症の対処法ありと盛りだくさんの内容で、amazonでは発売早々品切れとなった。担当プロデューサーの牧野江里氏は創刊の理由について次のように語る。 「有力ブランドに育ちつつある『SILK LABO』ですが、名前は知っていても(AVには)手を出しにくいと思われるお客さまもいて。そんな方でも、雑誌だったら手に取りやすいだろうと思ったんです。うちはDVDの盤面にQRコードのアンケートをつけているので、ユーザーの望むナマの声がかなり集まっていますから」
「有害情報を規制する」という美名の元、「性情報規制を強化」する流れが続いているが、性情報を完全に遮断した先に見えるものが何かについてつぶやいてみた。 統計をもって、性情報を規制すると性犯罪が増えるという記述・つぶやきはよく見られるが、統計は恣意性もあるため、別の観点から考える必要があると思っていた。 ここでは、「青少年の心身の成長を正しく配慮した性教育」「抑圧による攻撃性」「思春期以降に異性と向き合ったときの性欲の状態」を考え、性をきちんと学べず、性欲を正しく処理しないことによる、性犯罪が増える危険性を、主観が入っているかもしれないが私なりに、論理的にまとめてみた。(おかしいと思うところは、どんどん指摘・議論してほしい) 続きを読む
共生ネットが出した要望者が議論になっている。これは、セクシュアルマイノリティに対する、災害時の対応への配慮を求めたものだ。id:odanakanaokiさんが、時期尚早な要望であり、逆に切迫した現地では贅沢として受け取られ、セクシュアルマイノリティへの苛立ち・嫌悪につながるとしている。そして戦略として失敗だったという。それに対し、「被災地のLGBTが望むこと」*1を共生ネットとは別に作ってきたマサキさんは、odanakanaokiさんと同じ懸念を示しつつ、セクシュアルマイノリティの要望を「贅沢」であり余裕がない時に切り捨てるというのは、まさにヘテロセクシズムによるマイノリティの周縁化であることを指摘している。 odanakanaoki「【3/21】タイミングの大切さについて。」 http://d.hatena.ne.jp/odanakanaoki/20110322#p1 odanakana
昨日は、東京で「避妊教育ネットワーク」の研究会でした。全国から仲間が集まり、様々な内容の検討をしました。 中でも、特にこの2月23日に正式承認された「緊急避妊薬」についての勉強をしました。 この緊急避妊薬は、以前にも書いたことがありますが、国連加盟国192カ国の内、承認していない国は、日本、イラン、アフガニスタン、ペルー、北朝鮮など七カ国だけだったのです。日本は、これでやっと世界で193番目の承認国になりました。 コンドームが破れた、レイプされた、などの緊急の事態が起きたときに妊娠を防ぐ目的で服用するお薬です。 これまで日本は、この薬が承認されていなかったため、代わりに中用量ピルをどーんと一度に一日量の4倍も飲むということで代用して来ました。そのため、ほとんどの人がひどい吐き気、嘔吐などの副作用に苦しんで来ました。 正式に承認された厚労省の薬事審議会で反対の人は、何と女性ばかりだったという
「男と女にとって、ポルノは別のものとして存在している」 私はそう思っているが、言いよどむ。このときの「男/女」を分けた境界線はどこか。すべての「男たち」「女たち」の経験や思考をひとまとめにしていいのか。はっきりしていることの一つは、ポルノを語るとき、私は自分が女であるという意識から逃れたことがない、ということだ。 世の中に溢れるポルノのほとんどは、男性向けに作られている。女はバイブ一本も安心して買うことができない*1。この圧倒的非対称の中、東京都条例で規制の標的になったのはBLと少女向けの性描写があるコミックである。子どもにポルノを見せていいのかどうか、という議論をするときに、まず問題になるのが「少女たちの性行動」であったこと。この状況の中で、私は「女としての私」の意識を立ち上げる。世の中で認められるポルノが、成人ヘテロ男の、すなわち(行政にとって)健全な性的欲望を満たす性描写だけだという
子供にとっての性的世界 - 文藝春秋編 日本の論点:山崎マキコの時事音痴 一昔前の少年少女がセックスについての知識を得るのは、大抵の場合ポルノ小説(官能小説)からだ。「具体的に何がどうなって‥‥」は大人向けのメディアからこっそり盗んでくる。 でも今なら、知りたい情報は大体ネットで手に入れられる。若者向けのセックスハウツー本も堂々と書店に並んでいる。定期的にセックス特集を組むan・anなど、相手をムラムラさせる方法からフェラチオの技術、コンドームの付け方まで事細かに教えてくれている。DVDまでおまけについてる。AVには手が出しにくい女子向けに。 少なくともヘテロのセックスに関しては、実体験がなくても全部シミュレーションできてしまう勢いだ。10代女子の受けたレイプや近親姦の体験談も、ネットを漁れば見つけることができる。 かつて記事の筆者やその周囲の女子高生たちを不安にさせた情報不足。今やそれは
ひさしぶりにネット上をうろうろしていたら、やおい・ふたけっと系のサイトについて、とても興味深い議論が交わされていた。その話題自体は、「やおい系」というのは(おそらく)分野的にわたくしの専門であるはずのところにかなりかぶってくるテーマなのだけれども、不明にして殆どリサーチも考察もしていないので(そしてその割にかなりinflammableなトピックだし)とりあえず今は口を閉じておくとして。(などと書いてほうっておいたら、既に話はちょっと他へと動いてしまっていたのだけれども、まあ、以下はそこでの議論に直接関係があるわけではないので、そのままアップしちゃいます) その議論を読んでいてちょっと思い出したこと。というより、常にアタマのどこかに引っかかっていることなのだけれども。 クイア・スタディーズのゼミで、「性の商品化」はありやなしや(って何だか大上段ね)というテーマでのディスカッションがあった時の
前回 tummygirl さんのちょっと古いエントリーにコメントさせてもらったけれど(その際は、文意を少し読み違えた部分があったようでごめんなさい)、そうしているうちに tummygirl さんと HODGE さんとのあいだでちょっと面白い議論が起きているのでよその議論にちょっとだけ割り行ってみます。議論の流れは、ここからはじまって、それへの反論、そして再反論その1・その2、再々反論、再々々反論といったところ。 さて、割って入ると言ってみたけれど、だいたいわたしは tummygirl さんと同じ立場なので、実は議論の本筋に付け加えることは特になかったりする。時と場合と相手によっては「同性愛/異性愛/両性愛」といった「性的指向」を「SM」その他の「性的嗜好」と区別することが有効な戦略で有り得ることは確かだけれど、それは同時に「性的嗜好」による差別や性の序列化を正当化する論理になりかねない(と
同志社社会学研究 【研究ノート】 NO. 7, 2003 フェミニズム的諸文脈からの 「女性によるポルノグラフィ消費」観 ──大衆雑誌記事におけるトレンドの変遷── 荒木 菜穂 ARAKI Naho はじめに 現代においてポルノグラフィへの批判は、主に 「わいせつ」と「女性差別」の観点から行われて いる。女性差別としての批判は、フェミニズムの 文脈において行われていることが多い。しかし、 フェミニズムには様々な立場があり、そこではポ ルノグラフィの否定だけでなく、対立するものも 含めたいくつかの態度が見受けられる。 昨今のポルノグラフィめぐる状況においては、 ポルノグラフィは男性のみが消費し女性はそれに よって差別されるという構図自体にも変化が見ら れ、女性もまた積極的なポルノグラフィの消費者 となるという現象も起こっている。 本稿の目的は、フェミニズム的諸立場のうち、 日本にお
Nichée dans le sud-est de la France, la région des Maures est un écrin de biodiversité dont la gestion influe considérablement sur l'économie locale. Bien au-delà de sa beauté naturelle, la forêt des Maures joue un rôle prépondérant dans la préservation de l'environnement et, par la même occasion, offre des opportunités économiques non négligeables aux communautés avoisinantes. Ce texte vise à exp
現在の精神医学では、性倒錯のことを「パラフィリア(paraphilia)」と呼ぶことになっている。para-は「偏り」、philiaは「愛」という意味ですね。一見なんのことだかわからない病名になっているのは、「倒錯」という言葉の持つマイナスイメージや偏見を払拭してニュートラルな印象にするため。だからparaphiliaの日本語の定訳は「性嗜好異常」となっているけれど、ここは「パラフィリア」とカタカナで書くのが正しい。 性倒錯についてのもっとも素朴な考え方というのは、「生殖に結びつかない性衝動とか行動はみんな性倒錯」というもの。この考え方によれば、フェティシズムとかサディズムとか同性愛とかはみんな性倒錯ということになる。これは非常に古典的で批判も多い見方(常に生殖を意識して性行為をする人なんているか?)なのだれど、いまだに現実にはこの考え方が優勢である。 『戦闘美少女の精神分析』を書いた精神
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