農薬が体によくないというのは常識だろう。しかし、私たちが考えている以上にマイナスの影響は大きいのかもしれない。 ハーバード公衆衛生大学の研究チームが専門誌に発表した論文によると、農薬の残留濃度が高い野菜や果物をたくさん食べることで、精子が半分に減るのだという。 精子49%少なく 研究は男性155人(18〜55歳)を対象に行われ、5年間にわたって338の精子サンプルを採取・分析した。一方で、どんなものをどれだけ食べるか、農産物を洗浄したり皮をむいたりしているかといった食習慣も聞き取った。 研究では、米国農務省の農薬データを参考にし、農薬の残留濃度が高い食品とそうでない食品を分けた。それによると、農薬の残留濃度が高いのは、コショウ、ホウレンソウ、イチゴ、リンゴ、洋ナシなど。反対に、残留濃度が低いのは豆類やグレープフルーツ、タマネギなど。 そうしたデータを全て勘案して分析したところ、農薬残留が多