「えっ、兵器がずらり」―。自衛隊の戦車や戦闘機などの写真を掲載した幼児向け知育図鑑『はじめてのはたらくくるま 英語つき』について、大手出版社・講談社の子会社「講談社ビーシー」は2日までに「適切な表現や情報ではない箇所があった」として今後増刷しないとしました。この本をめぐっては、児童文学関係者や新日本婦人の会などが同社に懸念を伝えていました。(取材班) 講談社ビーシー 増刷せず 同書は、3~6歳の幼児を対象とし、昨年11月に講談社が発行。全30ページのうち6ページにわたり自衛隊車両などを紹介。陸上自衛隊の戦車や装甲車、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を搭載した車両だけでなく、“車”ではない航空自衛隊のF35A戦闘機、海上自衛隊のイージス艦まで掲載しています。 こうした内容に、日本子どもの本研究会や親子読書地域文庫全国連絡会、日本児童文学者協会が、幼児向けの本であることを念頭に「戦争に使う