「秋田に残るべきだという空気感に囲われて苦しかった」 来年の春、就職で秋田を離れることになった大学生、Aさんの言葉です。 Aさんは県外出身で、大学進学のため秋田県に移り住みました。ここで4年を過ごし、卒業後は県外で教員になります。 かけがえのない出会いがあり、はじめのうちは秋田で就職したいと考えていました。「でも、やめることにしました」 Aさんに、選択の理由を聞きました。 「どうして秋田に残ってくれないの」 インタビューの数日前、Aさんからメモが届きました。そこには、Aさんが秋田を離れようと決めたいくつかの理由がつづられていました。その言葉をたどりながら、インタビューを進めていきました。 2年ほど前、Aさんが就職に関する県内のイベントに参加したときのことです。 イベントには大学生や秋田市の方、秋田の企業の方がいました。秋田市の方が「皆さん就職はどこに行くの?」と聞いた際、ある参加者が「東京

