多くの雑誌が掲載する水着グラビア。しかし先月、ある少年誌の表紙が“過激ではないか”と物議を醸しているという。 数多くのグラドルを取材してきたライターのとり氏は「グラビアの仕事をすることがチャンスに繋がるかもしれない一方、嫌な思いだけが残るかもしれない。特に10代の女の子の場合、その判断は難しい」と話す。 では、現役グラドル、元グラドルは、水着グラビアの仕事についてどのように考えているのだろうか。
大学講師・ライターのトミヤマユキコさんは、著書『少女マンガのブサイク女子考』でルッキズムの問題に取り組んだ。少女マンガの「ブサイクヒロイン」たちは、「美人は得でブサイクは損」といった単純な二項対立を乗り越え、ルッキズムや自己認識、自己肯定感をめぐる新たな思考回路を開いてくれる。トミヤマさんの研究の背景には、学生時代のフェミニズムへの目覚めや、Web連載に新鮮な反応を受けたことがあったという。社会のありようを反映した少女マンガの世界を参考に、「ルッキズム」「ボディポジティブ」について話を伺った。 東京オリンピック・パラリンピック開閉会式のクリエイティブディレクターが、「オリンピッグ」と称して渡辺直美さんに豚を演じさせる演出案を出していたことに、批判が相次いだ。典型的なルッキズムの問題だ。ルッキズムとは、人を容姿の美醜によって評価し、差別や優遇をする考え方を指す。昨今では、容姿を主な評価基準と
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