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ブックマーク / kyokageura.seesaa.net (81)

  • もうすぐ出版:「放射能は言葉まで汚染するのか?」: かげうらきょうのブログ

    『3.11後の放射能「安全」報道を読み解く----社会情報リテラシー実践講座』7月上旬に発売になります。 「放射能は言葉まで汚染するのか?」は、版元がつけてくれたコピー。

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    sassano 2011/06/14
  • 足: かげうらきょうのブログ

    つい最近、聞かれたこと。 「ソンナコトヲシテナニカノアシニナルノ」ってどういうこと? よくわからなかったので、書かれたものを見てみると 「そんなことをして何かの足しになるの」 と書いてあった。 「ソンナコトヲシテナニカノタシニナルノ」 これならば、わかる。 言葉を学習する段階でよくある間違いとか、送り仮名の揺れとか「足」の多義性(ここでは微妙にずるを書いているが)とか、色々な説明があるだろう。 けれども、おそらくはほぼ確実に、その前に、その手前に、「足」というただそこにそのものとしてある存在があり、冒頭の質問を引き起こしているのは、学習者の日語に対する知識の不完全性とか慣れのようなものでも、送り仮名の揺れと「足」の多義性がもたらす軽い読み違いでもなく、その、ただそこにそのものとしてある存在なのだ。 言葉について問われるべき問いはしたがって、「足」というただそこにそのものとしてある存在に対

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    sassano 2010/09/30
  • Semiotics of Programming: かげうらきょうのブログ

    Kumiko Tanaka-Ishii, Semiotics of Programming. Cambridge: Cambridge University Press, 2010. つい先日、手元に届いた。冒頭のAcknowledgementで名前をあげられる名誉に浴し、裏表紙にblurbを書いたため、いわゆる「利害関係者」であるとして学会誌などに書評を載せる立場にはなりえないだろうから、ここに書評めいたことを書いておこう。自分のブログに書くことの自由さを利用して、それも、おそらくは著者の意図とも離れて、いささか独断的に。 人は、生まれたときには言葉を持っていない。それがいつの間にか、言葉のある世界に生きている。この移行については言葉を既に持っている側から、言語習得、言語発達などなどの言葉のもとで、数多くの説明がなされてきた。ところで、次のような企てを希求してみるとするとどうだろう? 

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    sassano 2010/05/14
  • 授業の準備: かげうらきょうのブログ

    新学期に向けて授業の準備。今年度は、 より多く問いの場を体験する授業 より多く解決のために必要な既往のテクノロジーを学習する授業 という区分を意識してみる。もちろん、実際の授業では程度の問題になるけれど。 情報資料論:より多く問いの場を体験する、ただし前半はまとまった説明。新たな資料の展開を翻訳記事紹介の課題形式で。 全学自由ゼミ:体系的な翻訳訓練のさわり、および実習。 情報・資料分析論演習:『数学は言葉』、コンピュータ環境における言葉の位置づけを明示的に(専門の言葉、言葉によるお寿司屋さんやビストロでの注文、マクドナルドのメニュー)。数量的な分析の前に、データの形式(データ構造)。言語表現の形式は別建ての課題として。 情報組織論演習:さて、どうしよう。。。 あとは、もぐりの学生・他大学の学生を歓迎すること。

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    sassano 2010/03/26
  • チュートリアル: かげうらきょうのブログ

    3月8日にやった言語処理学会のチュートリアルの後処理(それにしても聞いてくれた人にとってあんなに言語処理と関係なくてよかったのだろうか)。 L'archeologie du savoirの第III部第II章、"La fonction enonciative"に次のような部分がある。 Tel le clavier d'une machine a ecrire ; telle une poignee de caracteres d'imprimerie. Il suffit que les signes ainsi donnes, je les recopie sur une feuille de papier (et dan l'ordre meme qu'ils constituent un enonce : enonce des lettres de l'alphabet dans un

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    sassano 2010/03/13
  • シンポジウム/学会: かげうらきょうのブログ

    言語処理学会および「誰が何をいつどこでなぜどうやって翻訳するか」シンポ。 まず、シンポジウムから。むちゃくちゃ面白かった。パラレルでセッションが走っていたので、言語処理系の人が少なかったのが残念。でも、参加者は50人を越え、何と和田先生もずっと聞いてらした。 プロ/産業翻訳を代表する結城さんから始まって、出版翻訳の内田さん、国際企業内でローカライゼーション/翻訳をやっている加藤さん、次いでアムネスティの野田さん。最後にGentoo Linuxの真藤さん。一番知らなかったのは、Gentooのやり方。全員が、ものすごく貴重なお話をしてくれて、当にこの方々に来ていただいてよかった! と思う。 限定された言語対の奥行きと、6000言語のバリアフリー。ボランティアによる翻訳と産業翻訳/翻訳産業。これらは、競合するものではないことをベースラインに、今後も継続してきちんとコミュニケーションが進むとよい

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    sassano 2010/03/12
  • 書評をめぐる名誉毀損刑事裁判: かげうらきょうのブログ

    最近、色々面白い人にあったので、小学生と赤ん坊について(馬鹿げた)人間の類型論を書こうと思っていたのですが、その前に、『ヨーロッパ国際法雑誌』から、書評と学問の自由をめぐる問題提起があったので、紹介。原文は↓ http://www.ejil.org/article.php?article=1952&issue=93 簡単に経緯を書くと、 あるに批判的な書評が専門のサイトに掲載された の著者がサイトの編集者にその書評が色々誤っていて通常の批判の範囲ではないので撤去するよう要望 編集者は、通常の批判の範囲を越えてはいないので撤去はしないことを理由とともに説明し、書評者に著者の手紙を送ること、著者の手紙を書評と並列で掲載することを提案 著者は手紙を書評と並列で掲載することを拒否して撤去を要求 編集者は撤去できないと返信 フランスの刑事法廷に著者がサイトの編集者を訴えた というものです。 上記

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    sassano 2010/03/07
  • イギリスに行ってきた: かげうらきょうのブログ

    イギリスに行ってきた。ロンドンとマンチェスター。ロンドンでは、Translating and the Computerという会議で発表。100人程度の小さな会議だが、EU議会や翻訳産業から多くの参加者があり、用語集やTM(翻訳メモリ)の著作権に関する講演も2つあって、大変おもしろかった。 「こんなことをしたら何パーセント再現率と精度とF値が上がりました」というのではなく、実際に使う立場と技術の立場と社会環境の立場が議論するフォーラムで、去年も行けばよかった、という感じ。我々の発表は、「みんなの翻訳」についてのもので、その前のいくつかの発表と比べて、現在、我々のシステムは2歩進んでいる、よし、と思って発表も好調、いざデモ! というところで会場のWifiが通じなくなった。ふーっ、やれやれで、インパクトも10分の1減。 大学時代の友人でロンドンにいるかとちゃんと一度夕。あとは、セレブのみどりさ

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    sassano 2009/11/27
  • 辞書と百科事典: かげうらきょうのブログ

    辞書と百科事典。例えば、Wikipediaはそれなりにうまく行っているが、Wikitionaryはどうも。。。トニーたちとの議論で、この違いは、例えば次のように表現できる部分に関わっている。 「Wikipediaのエントリー一つにエラーがあったとき、それはエントリーの信頼性を失わせるが、他のエントリーとは比較的独立である。一方、辞書ではエントリーの一つが変だったら辞書全体の信頼性が失われる」 大雑把なので反論もあろうが、この違いの中で、辞書の側の要件を真面目に考えない限り、コミュニティ・ベースの辞書構築等の現実的な方策は見えてこない。

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    sassano 2009/10/29
  • けいはんな情報通信研究フェア: かげうらきょうのブログ

    影浦峡の関連イベント案内や読書メモ等。公式HPでは更新が面倒な種類の情報をここに掲載します。つい最近、北国tvで始めたのですが、諸般の都合でこちらに移転。

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    sassano 2009/10/20
  • 言葉、3つ: かげうらきょうのブログ

    影浦峡の関連イベント案内や読書メモ等。公式HPでは更新が面倒な種類の情報をここに掲載します。つい最近、北国tvで始めたのですが、諸般の都合でこちらに移転。

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    sassano 2009/09/11
  • Open Translation Tools 2009: かげうらきょうのブログ

    Open Translation Tools 2009に参加してきました。オランダ・アムステルダムのシアター・カメレオンでの開催。 参加者は約70人で、プログラムは大雑把なカテゴリーが決まっているだけ。初日の朝、全員参加のプレナリー・セッションで議題を出し、その後、テーマごとに分科会を行う形式。 他に、Speed Geekingがあって、システムのプレゼンとデモを数人の発表者が行う。発表者の人数に合わせて参加者をグループ分けし(例えば発表者が7人だったら参加者は7グループに分ける)、一発表者に一グループを割り当て、5分の説明を行い5分経ったらグループは次の発表者に移る、とぐるぐる回る。 最終日のSpeed Geekingでみんなの翻訳を紹介。7グループにそれぞれ5分ずつ紹介して、かなりの手応えを得た。40分喋りつづけるのは、後半案外疲れる。 分科会は、自分の関連するテーマにいくと退屈で、少

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    sassano 2009/06/28
  • Google Translator Toolkit: かげうらきょうのブログ

    影浦峡の関連イベント案内や読書メモ等。公式HPでは更新が面倒な種類の情報をここに掲載します。つい最近、北国tvで始めたのですが、諸般の都合でこちらに移転。

  • ユーザー参加型オンライン翻訳「ソーシャル翻訳コニャック」: かげうらきょうのブログ

    http://www.venturenow.jp/news/2009/05/27/1634_006554.html いろいろなものが出てきた。これも実際には「いかに」ではなく「何を」をめぐる問題への一つのアプローチと考えられる。 実際のところは「みんなの翻訳」とまったく競合しないが、おもしろい。 このところ夢見ているキーワードは、 Universal multilingual terminological infrastructure (UMTI) と Universal translation base 自然言語処理の先端技術が、いよいよ使えるときが来るかもしれない。ネオリベ風「グローバル化」などではなく、当の世界市民社会のために。人間も、機械も、賢くなる。

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    sassano 2009/05/31
  • 三省堂「ことばパティオ」: かげうらきょうのブログ

    三省堂のウェブサイトに「言葉パティオ」というコーナーがあります。いろいろな人が簡単なエッセイを寄せるコーナーなのですが、その第22回(5月1日号)に、「乾いた言葉と戯れながら、言葉の香りを追憶する」というエッセイを書きました。 もうだいぶ前、確か加藤周一のエッセイを読んでいて、彼が熱を出したときいつも巨大な何かに押しつぶされる夢だか宇宙の空虚の中にいて圧倒される夢だかを見ると書いているのを見つけたことがあります(古い記憶を便りに書いているので、まったくの勘違いかも知れません・加藤周一それほど好きじゃなかったし)。実は、私もほぼ同じ夢を、熱を出したときに見ます(加藤周一の書いたことを勝手に自分の経験から捏造している可能性もあります)。たぶん、これは結構多くの人にあることなのでしょう。 さて、言葉パティオに書いたエッセイは、ほとんど他人に話すことのなかった経験です(これまで話してみるとまったく

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    sassano 2009/05/10
  • 「みんなの翻訳」とQRedit: かげうらきょうのブログ

    ジャパン・タイムズ4月22日に記事が掲載されました。 An era of translation by everybody, for everybody http://search.japantimes.co.jp/mail/ek20090422a1.html 私のコメント: "People are brainwashed into thinking that translation is only for specialists," he explains. "They think it's difficult, that it's not fun." が、一部の翻訳者に英語での翻訳メーリングリストで議論を呼んでいるようです。 確かに、「ちょっと言葉ができるから翻訳ができると思っているヤツが多い」というのはその通りで、言葉ができるからといって翻訳ができるわけではないので、上の私のコメント

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    sassano 2009/04/25
  • 2008年度の終わり: かげうらきょうのブログ

    今日(2008年度最後の日)と明日(2009年度最初の日)の間には大きな変化がある。 まず、特任研究員として3年間研究・開発をしてきたAB川さんが別の研究所に移ること。翻訳支援の研究プロジェクトに従事してきて、相当のところまで進めることができた。科研としては(連携研究チーム及び共同研究チームのおかげもあって)当初目標を越えることができたのではないかと思っている。UT山さん、SM田さん、TKUTさん、ST先生、UTR先生にはとりわけ、感謝。 もう一つは、特任学生として研究室に居ついていたS木さんがめでたく博士号をとって、やはり某研究所に移ること。これもよかった。 といっても、年度を越して仕事がスパっと切り替わり新たになるわけでもないから、色々とAB川さんともS木さんともこまめに連絡はとることになる。

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    sassano 2009/04/01
  • これから5年の課題: かげうらきょうのブログ

    今日、「45歳になった。それが人の一生でいちばん美しい年齢だなどとだれにも言わせはしない。一歩足を踏みはずせば、いっさいが中年をだめにしてしまう」。 久しぶりに読み返したニザンには何だか植民地主義の匂いがした。もちろんニザン自身がアデンで植民地主義の匂いを感じ嫌悪するのだが、単にエコール・ノルマリアンの家庭教師としてアデンに行ったという後知恵からだけでなく、そのニザンを含めた全体に(しかしそう感じている自分は? [と言っている自分は? ]+) 23日・24日はそれぞれ修士課程・学部の修了/卒業式だった。今は、学部3年と4年の「わずか」2年で学生は卒業していくように感じるけれど、自分が大学生だったときの2年は今の2年よりはるかに長かった。 2年ほど前、東大新聞の「青春の一冊」という不思議なコーナーでの紹介をしたことがある。そのときは意識するともなくペダンチックな配慮が働いたのか、あるいは「

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    sassano 2009/03/27
  • Prof. Tony Hartley: かげうらきょうのブログ

    というわけで、リーズ大学翻訳研究所所長のトニー・ハートレー教授が一日訪問。 まずは、メモ。 ・誤訳か誤訳じゃないか ・誤訳じゃない場合に: - クオリティ・コントロール - 文体とか流れとかの改訂・編集 というのを分けること。 翻訳トレーニング、スーパーバイザ、ユーザを含んだ協調的翻訳作業とOJTの枠組み。これは翻訳学校(リーズ大学)などではやりやすいが(といっても決して簡単ではないだろう)、ボランティア翻訳者を対象とした場合、難しい。 AS石さんが同席。楽しんでもらえたと思う。AB川さんがシステムの説明とデモ。久しぶりの英語でとまどっていたか。それでも割とリラックスしているので楽。AR巻さんが途中から参入。AR巻さん、ファショナブル。自然に色々話をしていたので、やはり楽。

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    sassano 2009/03/25
  • 言語処理学会・鳥取: かげうらきょうのブログ

    言語処理学会。最後のセッションは飛行機の都合で中座。他はそれなりにきちんと出る。 気づいたこと。以前よりも、セッション間を移動する必要が多くなっている。また、聞きたい発表の重なり(4セッション並列なので)も増えている。 もう一つ。最近、細かい点で勉強不足(このところ論文を読む時期は集中して読むけれど、継続的にフォローするという感じじゃないためか?)。これで萎縮せずに色々聞きたいことは質問してみること。 各セッションとも活気があった。鳥取大学はフランスの大学みたいなキャンパス。 鳥取市も、落ち着いた雰囲気で穴場的良質なお店もあり、事は安くて美味しく、とてもよかった(桂さん、ありがとう)。街中の屋さんで、バルザック『ゴプセック/鞠打つの店』とニーダム『ニーダム・コレクション』を買う。後者はちくま学芸文庫で約1500円。講談社文芸文庫とともに、ちょっと高すぎか? 民芸博物館に行けなかったこ

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    sassano 2009/03/10