そこでアメリカの方にも、うかがってみた。少し前のことだそうだが、アメリカでは採点記号はそれほど標準化されていなかったという。正解は「チェックマーク」のような印で、「check, checkmark, tick」などと呼ぶ。なお、チェックマークのような形態をもつ記号そのものは、中国や日本でも「雁(かりがね)点」(レ点の元)として現れてはいた。 不正解は「×」と書くと、その形がローマ字の「x」に似るため、だいたい「eks」と発音し(crossとも)、また、「/」と書くと「slash, slashmark」というと思うとのこと。点数がないために「0」と書けば「zero」というそうだ。他のアメリカの方などは、間違った部分が「○」で囲まれる、ともいう。「×」は、宝物が隠してある目的地などを示すこともあるとのこと。なお、『新明解国語辞典』第6版には、アメリカでは、否定や伏せ字などの意味に「○」を用い、