三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)とKDDIは、共同出資しているインターネット専業の証券会社と銀行の資本関係を見直す方針を固めた。2024年度中にもMUFGが「auカブコム証券」を、KDDIが「auじぶん銀行」を完全子会社化する。それぞれ強化したい分野に資本を集中し、経営判断を迅速化する。国内で個人投資家や預金者の奪い合いが激しくなりそうだ。 【図表】携帯大手グループの主な金融サービス 複数の関係者によると、KDDIの金融持ち株会社「auフィナンシャルホールディングス」はauカブコム証券株の49%分をMUFG側に、MUFG傘下の三菱UFJ銀はauじぶん銀株の22%分をKDDI側に、それぞれ売却する。