先祖・高田屋嘉兵衛の貴重な資料守った 父の遺志 次女が継ぐ 北方歴史資料館 11日再開 函館 (08/08 09:05) 再開が決まった北方歴史資料館 【函館】江戸時代の豪商で、函館の発展に寄与した高田屋嘉兵衛の歴史資料を所蔵する函館市末広町の北方歴史資料館が11日、再オープンする。館長だった7代目子孫の高田嘉七さんが昨年11月に79歳で死去し休館していたが、次女の菜々さん(34)が東京から函館に移住し、運営を引き継ぐ。 家族で話し合い、学芸員の資格を持つ菜々さんが会社を退職した。菜々さんは「資料を整理しながら、将来どう残していくかを見極めたい」と話す。ただ、現時点では本年度いっぱい開館の予定で、来年度以降も運営を継続するかどうかは未定という。 同館は1988年、嘉七さんが私費を投じて建設し開館。嘉兵衛の肖像画や日記など貴重な資料を所蔵し、東大史料編纂(へんさん)所の保谷徹教授ら多くの研究