家電からクルマまで、さまざまな機器に通信機能をつけて便利にするモノのインターネット(IoT)。だがサイバー犯罪者にとっても格好の標的で、乗っ取って操ろうとする試みがあとを絶たない。最近は支配権をめぐって争いまで起きているようだ。 セキュリティ企業のシマンテックによると、争いはIoTを奴隷化して悪用するボットネットとして猛威を振るった「Mirai」の生き残りと、新たにあらわれた「Hajime」という類似のボットネットのあいだに起きている。 Miraiは感染したIoT機器の群を操り、ジャーナリストの公式サイトなどを閲覧不能にするDDoS攻撃をしかけて被害を出した。2016年9月には誰でも無料で利用できる「オープンソース」として技術情報の共有サイト「GitHub」に設計図にあたるソースコードが公開。多くのサイバー犯罪者が入手して参考に新たなボットネットを開発しているとうわさだ。 Hajime は
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