先日のエントリー「野田総理の言う『電気がもたらした豊かで人間らしい暮らし』のイメージを作ってみた」には、賛否両論、数多くのフィードバックをいただいた。誤解をした人も多かったようだが、私は何も電気や都会の暮らしを100%否定しようとしているわけではない。あまりにも極端な首都圏への一極集中(そして、人々がそうせざるを得ない状況を作り出している政策)が異常だと指摘しているのである。 一番の問題は、戦後の高度成長期に作られた霞ヶ関、経団連、原子力ムラ、ITゼネコン、総合家電メーカー、終身雇用制度などが、色々な意味で時代遅れになりつつあり、それが「失われた20年」や「過疎化する農村・漁村」や「止めるに止められない原子力発電」という状況を作り出していることにある。 近年の中国とインドの躍進を見れば、これまでの成長一辺倒の戦略から、「持続可能な(sustainable)社会基盤作り」へと国家戦略を大幅に