「政府与党 最悪の惨敗」となった5・31地方選挙の結果に対する盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の認識は、実に嘆かわしいものだ。盧大統領は2日、各省庁の広報責任者らとのシンポジウムで、「1度や2度の選挙結果が、国の興亡を決めるものではない。あまり重要ではない」と述べた。「民意としては受けとめるが、政策基調はそのまま維持する」とした選挙翌日の非常発言に続き、「はなから選挙結果は認めない」との本音を露呈した形だ。 与党の一角では、今回の選挙結果が、3年3ヵ月にわたる盧武鉉政権に対する国民の「弾劾」として受けとめられている。本紙がヨルリン・ウリ党の議員37人を対象に実施した調査でも、8人が「大統領の責任」、20人が「大統領と党の共同責任」であると回答した。このような状況で、大統領が進んで「選挙不服」を宣言し、「我が道を行く」との姿勢を見せるとは、その「独善ぶり」と「我執」に一種の恐ろしささえも感じる。