米Googleの主力事業である広告事業は順調な伸びを示しており、2017年4~6月期は前年同期比で約18.4%の増収、部門利益も12%の増益だった。しかし、4~6月期の決算発表以後、持ち株会社であるAlphabetの株価は下落しており、市場は業績とは逆の反応を示している。このところ続いている株高への警戒感から多くの投資家が利益確定売りを行った要因が大きいものの、同社の先行きに対する警戒感が少しずつ増していることもまた事実である。 最近投資家が最も懸念を示しているのは、Googleのクリック単価(CPC)の下落である。よく知られているように、Googleの主な収益源は広告料金であり、ざっくりいうと、その広告収入は広告クリック数とクリック単価の積で決まる。同社が収益を拡大させるためには、広告のクリック単価を引き上げるか、クリック数の絶対値を増やすかの二者択一となる。 広告のクリック単価は基本的