愛知県大府市は13日、認知症の高齢者が第三者にけがをさせたり物を壊したりして家族が損害賠償を求められる場合に備え、市が保険料を全額負担して個人賠償責任保険に加入すると発表した。事業費20万円を新年度予算案に盛り込む。市によると、自治体が公費で同種の保険契約をするのは神奈川県大和市に次いで全国2例目という。 大府市内では2007年、認知症の男性(当時91歳)が東海道線の列車にはねられ死亡した事故で、家族がJR東海から列車の遅れに伴う損害約720万円の賠償を求める訴えを起こされた。最高裁がJR東海の請求を棄却したが、賠償の是非が社会問題になった。市は事故をきっかけに昨年12月、「認知症に対する不安のないまちづくり推進条例」を制定した。
全国の有料老人ホームから2016年度、自治体に報告された誤飲や転倒など事故による入居者の死者数が944人に上ることが読売新聞の調査でわかった。 国は全国集計をしておらず、自治体から国への死亡事故の報告は約1割にとどまっている。再発防止に向けた情報共有が徹底されていないことも浮き彫りになっており、厚生労働省は実態把握に乗り出す考えだ。 有料老人ホームでの事故について、読売新聞は17年11~12月、指導監督権を持つ都道府県と政令市、中核市に対する調査を実施。全115自治体から回答(一部項目の無回答を含む)を得た。対象施設は約1万8000施設で、老人福祉法で有料老人ホームに該当するサービス付き高齢者向け住宅も含まれる。
11日午後6時ごろ、埼玉県富士見市山室の住宅で男女が死亡しているのが見つかった。埼玉県警東入間署は現場や遺体の状況から、この住宅で2人暮らしをしていた70代夫婦が衰弱死するなどした可能性があるとみて、身元や死因を調べている。 同署によると、夫婦は夫が妻の介護をしており、11日に介護支援相談で市役所に来る予定になっていた。訪れなかったため市の嘱託職員が住宅に出向くと施錠されており、同署員や消防士が駆け付け、遺体を見つけた。男性が床に、女性がベッドに倒れていた。 嘱託職員が4日に住宅を訪れた際に異常はなかった。遺体の状態から、夫が先に死亡した後、妻が衰弱死した可能性があるとみている。いずれも目立った外傷はなく、室内に荒らされたような跡もなかった。 現場は東武東上線鶴瀬駅から約1キロの住宅街。
香川県警さぬき署は13日までに、さぬき市の「有料老人ホーム御徳」の入所者の男性(82)が、鼻から挿入したチューブで朝食の栄養剤を摂取した後に体調不良を訴え、呼吸不全により病院で死亡したと明らかにした。 チューブは通常、胃に直接差し込まれているが、司法解剖の結果、肺から液体状の異物が見つかったといい、同署はチューブの挿入方法など、詳しい状況を調べている。 同署によると、男性は11日午前7~8時ごろ、栄養剤を摂取。同11時15分ごろ、男性から「苦しい」との訴えを受けた巡回中の介護福祉士が病院に連れて行こうとしたが、男性は断った。約10分後に介護福祉士が様子を見に行った際も苦しそうだったため、同11時40分ごろ119番した。 男性は自立歩行できず、介助が必要だった。チューブは食事以外の時間も常に挿入したままだったが、11日の朝食時に何らかの理由で挿入し直したという。
老人ホームへの入居を巡り、高齢女性から現金7800万円をだまし取ったとして、警視庁組織犯罪対策総務課は7日までに、詐欺の疑いで、埼玉県熊谷市曙町、無職、堀井大輝容疑者(27)ら男6人を逮捕した。詐取した金の一部は暴力団に流れたとみて、調べている。 組対総務課によると、老人ホームへの入居を持ち掛ける手口の詐欺は全国で数十件確認され、被害額は約3億5千万円に上る。 6人の逮捕容疑は6月下旬、埼玉県に住む不動産会社役員の女性(66)に「老人ホームへの入居権があるなら使用させてください」などと電話。女性が承諾すると、別人を装い「名義貸しは犯罪だ。このままでは全財産が没収されるが、金を振り込めば大丈夫だ」などとだまし、現金7800万円を詐取した疑い。 堀井容疑者らは、女性の預金額をあらかじめ聞き出し、十数回にわたって引き出させ、現金をバイク便などで受け取っていた。6人は、高齢者らに電話をするかけ子役
千葉県警は31日までに、同県市川市北方町4の女性向け福祉施設「さくらグリーンハウス市川」で28日、入所者の川久保儀子さん(84)が死亡しているのが見つかったと明らかにした。顔などに複数のあざがあり、暴行を受けた疑いもあるとみて調べている。市川署などによると、施設入所者の女性が28日午後1時50分ごろ、女性職員から暴行を受けているという趣旨の相談で近くの交番を訪れたため、署員が施設を訪問
岐阜県高山市の介護老人保健施設「それいゆ」で入所者5人が相次いで死傷した問題で、施設を運営する医療法人が27日、一般入所者やデイサービス利用者の家族向けに説明会を開いた。一方、法人の折茂(おりしげ)謙一理事長は会見で、外傷のあった女性4人の死傷について「現時点では事故」と述べ、従来の見解を変えた。 県警が特別捜査本部を設置した23日の会見では、折茂理事長は女性4人について「事故性が低くなって事件性が強くなってきた」などと説明していた。 だが27日の説明会後の会見では、動画の分析や家族の話などから女性2人の死亡は事故と推論でき、けがの女性2人の骨折は本人がベッドの柵や食事用テーブルで胸を押しつければ起こりうると判断した、と説明した。 見解を変えた理由について「パニックになり、冷静ではない判断だった」「いつまでも『わかりません』では、(利用者らの)不信感が募る」と述べた。他方、「警察から『事故
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