2016年12月7日。さいたまスーパーアリーナ。東京2020公認文化オリンピアード「1万人のゴールド・シアター2016 『金色交響曲~わたしのゆめ、きみのゆめ~』」を見にいった。久しぶりの事件、それも文字通り「大」が付く事件な気がした。もう、こういう破天荒が次にいつ生み出されるかもわからないし、そうそうできる時代ではなくなってきている。さいたまスーパーアリーナへは格闘技を見に足を運んだことは何度かあったが、客席についた途端、彩の国さいたま芸術劇場大ホールのステージ上での稽古に果たして意味があったのかと思わされるほど、巨大な空間を目の当たりにした。この空間を想像し、戦った演出のノゾエ征爾、そしてスタッフはまさに頑張った。本来だったら頑張ったなんてなんの褒め言葉でもないのかもしれないけれど、今回は最大級の敬意を込めてそう声をかけずにはいられない。なんてたって、身体は言うことを聞かずとも、どこま