障害のある人を専門に治療する「障害者歯科」に子供を通わせる親を対象に、「哲学カフェ」と呼ばれるグループ対話や、カウンセリングを行う取り組みが大阪大で始まっている。親をサポートすることが、障害者本人へのサポートになるとして注目を集めている。(加納裕子) ◇ ◆心地よい場所 5月中旬、大阪府吹田市の大阪大歯学部付属病院。20~40代の障害のある子供を持つ母親6人が「哲学カフェ」に参加していた。テーマは「遊び/遊ぶ」。 「電車好きの息子と一緒に電車に乗り、子供が発見している様子を見るのが楽しい。自分の時間は少なくても、私も遊べています」「うちの息子は外に出たがらず、家の中での遊びを訓練の場にしてきました」 母親たちは自身の子育てを振り返りながら口を開いていく。同じ行動でも観点を変えれば「遊び」になること、子供はすぐに「楽しい」という観点に立てること…。対話は休憩をはさんで2時間余り続いた。 自閉
日本でもソーシャルビジネスが根付き始めている。ソーシャルビジネスとは、障害者・高齢者の介護福祉、就労支援、環境保護、子育て支援などに自治体のみならず、NPO、民間企業などのさまざまな主体が協力しながら、ビジネスの手法を活用して取り組むこと。特に、障害者への支援に対して、民間企業が収益を上げられるビジネスモデルが芽を出しつつある。 そのトップランナーといえるのが、障害者の幼児期の教育から就労支援までをワンストップサービスで行うLITALICO(以下、りたりこ)だ。今年3月には、東京証券取引所のマザーズ市場に新規上場した。 自閉症や注意力の障害であるADHD(注意欠如・多動性障害)などの発達障害の児童生徒は国内に約100万人いるとされるが、同社では子供一人ひとりの特性に合わせて学習を行う教室「リーフ」を運営。基礎的なコミュニケーションの教育を行っている。発達障害のある児童は集中力が高い傾向があ
在宅勤務は行政にも広がっている。自宅でパソコンのビデオ通話を利用し打ち合わせをする兵庫県職員の女性=井上元宏撮影 毎日新聞が主要企業121社に実施した働き方改革に関するアンケートでは、在宅勤務の導入企業の多くが「育児や介護と仕事の両立」に効果があると答えた。一方、導入企業が課題として挙げた労働時間や情報の管理などが壁となり、2割に当たる26社が「導入予定はない」としている。 在宅勤務を「導入している・導入を決めている」と回答した58社のうち、37社が効果や課題について具体的に答えた。このうち32社が「育児・介護事情を抱える社員への支援かつ働き方の多様化による活力向上を促進する制度として実効を上げている」(東レ)など育児や介護との仕事の両立や多様な働き方、女性のキャリア継続などの利点を挙げている。 また、「通勤時間削減による業務時間増、効率的な業務の進め方の意識向上」(富士フイルムホールディ
カラオケパセラなどを運営するニュートンは、子どもの「孤食」対策として「パセラ珈琲店 こども食堂」を5月11日から実施する。 1人で食事をすませる小学生のために、こども食堂で健康的な食事をみんなで一緒に食べてもらい、“子どもの孤食”をなくすのが狙い。地域を巻き込みながら、子どもたちが安心して集える場所を提供するとしている。 健康志向をテーマにしたコミュニティカフェ「健康カフェ パセラ珈琲店」(東京都豊島区雑司が谷3-12-9)で毎週水曜日の16時から19時までの時間帯に限り、100円でカレーライスなどの食事を提供する。なお、中学生以上の同伴者は300円(税込)で利用できる。 「子ども食堂」は共働きや一人親の家庭の子供のため、孤食になりがちな問題をサポートするのが目的に2012年頃から東京都内で始まった施策。ニュートンによると、利用状況など見ながら、営業時間や曜日の拡大も考えているとのこと。
近年、有名人が妊活休業を公表するなど、「妊活」という言葉が一般的になりつつある。しかし、不妊治療を目的とした休暇制度を設けている企業は、まだ少ない。また、制度があっても実際には利用しづらいという声も多く聞かれる。 そんな中、大手で初めて妊活支援を前面に打ち出した新制度「macalon(マカロン)パッケージ」を2014年に導入したのが、サイバーエージェントだ。新制度導入の背景や具体的な内容について、同制度の名付け親でもある人事本部 労務グループの田村有樹子さんに話をうかがった。 妊活から復職後までトータルサポート 「macalon(マカロン)パッケージ」は、「妊活休暇」「妊活コンシェル」「キッズ在宅勤務」「キッズデイ休暇」「エフ休(Female休暇)」の5つの制度で構成されている。同パッケージの最大の特徴は、既存の産休・育休とは別に、妊活から復職後のケアまで、出産の前後にわたり包括的に支援す
重い病気の子どもを支援する施設「TSURUMIこどもホスピス」が4月、大阪市鶴見区に開業した。地域住民との交流を通じ、病気とともに生きる子どもや家族を癒やし、成長を見守るのが目的だ。難病を患う15歳以下の子どもは約20万人いるとされているが、医療機関に併設されていない子ども向けのホスピスは全国で初めてという。 2階建てのホスピスに足を踏み入れると、木の香りが漂う開放的な空間が広がる。1日にあったオープニングセレモニーでは、中庭を一望できる2階テラスに難病を抱えた子どもら3家族が集まった。世界で1枚のオリジナルTシャツを作ろうと、白い紙に色とりどりのペンで絵を描く。 その一人に、大阪市平野区の中学2年、北東紗輝さん(13)がいた。3歳の時に脳腫瘍(しゅよう)と診断され、手術を受けた。現在は自宅で投薬治療を続けながら、学校に通っている。「一緒に病気と闘った仲間と遊んだり勉強したりしたい。早くこ
イオンは11日、地域や行政、企業などと一体となって地域発展に向けた新しい枠組み「地域エコシステム」の構築に取り組むと発表した。具体的には、ネットスーパーの進化や買い物・子育て支援、循環バス、域内での短時間配送などのサービスを展開する計画だ。5月から千葉市幕張・稲毛地区からスタートし、その後、全国に広げる。
キャリアフィールド株式会社は、2016年5月21日(土)に、第24回ココキャリバスツアー(渋谷発)を開催します。今回は、保育園だけでなく幼稚園も参画し計4園を巡ります。保育園と幼稚園を同時に見るて比べることができる初めてのツアーです。 ココキャリバスツアーは、キャリアフィールド株式会社(東京都渋谷区)が、2011年より開催している保育学生向け就活バスツアーです。1日で4つの園を見学できるため、首都圏エリアの保育学生だけでなく北海道や九州など毎年、全国から保育学生が参加しています。 「実習や授業など忙しく、園見学があまりできない。」 「自分で見学園を電話して探さないといけないのが大変。」 など学生の悩みを解決し、実際の職場を見比べることでミスマッチを少しでも減らし、1人でも多くの保育士を世の中に送り出すという志しをもって開催しています。 ココキャリバスツアーでは、園の雰囲気、園庭、設備や園内
企業に従業員向けの保育施設の設置を促すため、「企業主導型保育所」の制度が4月に創設される。市区町村の認可がなくても整備費や運営費の一部を補助。複数の企業で共同設置もできる。保育士の配置基準は認可施設より緩く、質の確保が課題となる。 政府はこの施設で2017年度末までに最大5万人分の入所枠を増やし、待機児童の解消を目指す。施設創設を盛り込んだ改正子ども・子育て支援法が3月31日の参院本会議で、自民、公明、民進など各党の賛成多数で可決し、成立した。 市区町村の認可を受けた事業所内保育所への補助は現在もあるが、従業員以外の地域の子どもを受け入れることが義務づけられていた。企業主導型は認可が不要で、地域の子どもを受け入れなくてもいい。 保育職員の資格要件は緩和され… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいた
小売り大手がショッピングモールなどの保育施設を拡充している。イオンは2020年までに年中無休の保育所を全国50カ所程度に展開する方針だ。女性従業員が子どもを預ける利便性を高めるのが主なねらいだが、施設を増やすには対応すべき課題もある。 イオンはショッピングモールや総合スーパー内の保育所を増やす。従来型の保育所とは異なり、土日も勤務する従業員が利用できるように原則、年中無休。時間は午前7時から午後10時で、夜間や休日も追加料金がかからないという。 4月には神奈川県茅ケ崎市の商業施設「イオンスタイル湘南茅ケ崎」、埼玉県越谷市の「イオンレイクタウン」に開く。湘南茅ケ崎は定員21人、レイクタウンは定員38人。従業員らが優先だが、一部に地域住民が利用できる枠も設定する。 イオンでは、出産後の女性従業… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です
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