時代は聖徳太子が存在した飛鳥時代以降へと続きます。 日本最古の本格的な庭園とされている奈良県明日香村にある飛鳥京跡苑池は飛鳥時代に造られたといわれています。その苑池で湧き水を利用した流水施設が出土しました。 そして、大阪市天王寺区の四天王寺にある亀形石造物は、明日香村にある亀形石造物と同じ飛鳥時代に造られ、水槽の構造やサイズも同じであったことが判明され、いずれも天皇家による祭祀と関連があったと推測されます。 宮城県岩沼市の原遺跡では、中央の指令を伝える役人が馬を乗り継いだ「駅家」の可能性が高い施設跡が見つかりました。これまでに駅家と判明された遺跡は全国でもきわめて珍しいもので、当時の交通網や物流を考える道標になります。 三重県明和町には、伊勢神宮に仕える皇女「斎王」が過ごしたとされる斎宮跡があります。その跡で飛鳥時代に建てられた宮殿の一部と見られる建物跡が確認されました。最初の斎宮の期に、