大人にも子どもにも人気のレゴ。今レゴを使ったキーボードが注目を集めている。「うちの子だってレゴでパソコンとか作ってるよ」とおっしゃるお父さん、お母さん。話題になるだけあってこのキーボード、実際に使えるという。 製作者はJason Allemannさん。プロジェクトが始動したのは2005年で、試作品を作り改良、試行錯誤を重ねてきたそうだ。使わなくなったキーボードをもらってきて、文字盤に一つずつレゴをはり付けていったそう。実際に使えなくては意味がないので、その苦労は想像に余りある。最も大変だったのは、薄い膜の上に正確にキーを載せるためのフレーム作りだったとか。

ダークマターといえば、宇宙を構成する謎の物質のひとつ。銀河の内側と外側の回転速度と、光の観測結果がまるで釣り合わなく、それを説明するために未発見の非常に重い物質があるのではないかと仮定されてきた。しかしダークマターと名付けられたその物質は、目に見えないだけではなく、周りの物質とも電磁的な相互作用がない。だというのに、宇宙間に広がっているわけでもなく、銀河（＝物質）を覆うように存在している謎の物質なのだ。（画像のピンクの部分はX線で観測した銀河で、ブルーの部分は重力レンズにより導き出された質量の分布「ダークマター」だとされている） 今回、複数の研究機関により発表（英語）されたのは、仮説上の素粒子であるステライルニュートリノの発見だ。発見者はオランダ・ライデン大学の天文物理学者、アレキシー・ボヤースキ率いる研究チーム。そしてその数日前には、米ハーバード大学の研究者らも、非常に似通ったシグナルを

米国テキサス大学ナノ・テク研究所のRay Baughman氏をリーダーとする研究チームが、釣り糸から非常にパワフルな人工筋肉を作り、その詳細をアメリカ科学振興協会が発行する学術誌「Science」の2月21日号に発表した。 その人工筋肉は、次のようにして作られた。研究チームは、まず、市販されているポリマー製の釣り糸や縫い糸を撚（よ）り合わせてロープを作った。そのロープをさらに捻り、コイル状にした。つまり、電話の受話器と本体を繋ぐ、あの、ぐるぐる巻きのコードのような状態にしたわけだ。このコイル全体を温めると、何と、コイルが勝手に固く引き締まり、長さが約50%も短くなったという。コイルの端に物をぶら下げると、持ち上げることができる。その力を測定すると、人間の筋肉の100倍の力があることが分かった。 温めるとコイルが縮む理由について、研究者たちは特に説明してくれていない。だが、一本一本のポリマー

2月27日付の朝日新聞が報じるところによると、戦後の日本とドイツの歴史問題を研究した著作が米フォーリン・アフェアーズ社による「2013年のベスト・ブック」に選ばれたボストン大学国際関係学部准教授のトーマス・バーガー氏(52)は同紙のインタビューに答え、「衛藤晟一首相補佐官ら安倍政権内の一部の人々は首相の靖国参拝を国内問題ととらえているが、これは重要な外交政策的意味を持った問題だ」と述べた。 バーガー氏によれば「我々(米国)は、日本が北朝鮮の脅威や中国の潜在的な脅威といった問題にどう対処するかを求めているのであって、日中双方が争う状況を求めているわけではない。冷戦時代は日本が、米国によって戦争に巻き込まれることを心配していたが、それが初めて逆転し、我々の方が日本によって戦争に巻き込まれることを心配している。安倍首相がイデオロギー的な動機で冒険的行動を取れば米国にとって問題となる」という。 「

日本では未だ結婚前の同棲に眉をひそめる親御さんが多い。しかし結婚前に相手のことをよく理解するには、やはり同棲が一番手っ取り早いらしい。と言うのも結婚する前に一緒に暮らしたことのある男女は、結婚生活が長く続くという調査結果が発表された。 過去には「同棲カップルは結婚しているカップルよりも別れやすい」とのデータもあるそうだが、米オハイオ州立大学のオードリー・ライト女史らが行った最新の調査で、同棲カップルは一緒に暮らしていた分長い間関係を維持できると判明した。今回の調査は1960年～1964年に生まれた2,761人の女性で、1979年のNational Longitudinal Survey of Youthに協力した人を対象にしており、対象者には1979年～2008年までの間毎年、または2年に1回インタビューを実施した。 その結果同棲からスタートしたカップルは、ある時点で大抵結婚という形に落ち

米国イリノイ大学のニュースリリースによれば、同大学の材料工学科教授Jianjun Chengをはじめとする3人の研究者グループが、自己修復する画期的な樹脂を開発したとのこと。 この新しい樹脂は尿素樹脂（ユリア樹脂）の一種で、ゴムのようによく伸びるもの。YouTubeに投稿された動画を見てもわかる通り、樹脂の小片にナイフで深い切り込みを入れても、室温で一日放っておけば元通りになっている。しかも、ただくっついているというのではなく、完全に元に戻っているから、どんなに引っ張っても切れない。同大学のニュースリリースによれば、極限にまで引っ張ると一度切った場所でなく、別の場所から切れてくるとのこと。 これだけしっかり自己修復するのには理由がある。物体を作っている分子には、分子間力という力があり、その力で分子が集まることで1つの物の形を作っている。イリノイ大学の研究者は、この新素材を開発する際に、「市

ノルディック複合の渡部暁斗選手、フィギュアスケート男子の羽生結弦選手の活躍で、盛り上りを見せているソチオリンピック。日本人からもメダリストが続々誕生する中、明治天皇の玄孫として知られる竹田恒泰氏による日本代表選手に向けてのツイートが波紋を呼んでいる。 「メダルを取る可能性のある日本選手へ」と題された竹田氏のツイートでは「メダルは噛むな。品がない上に、メダルを屈辱することになる」「国歌君が代は聴くのでなく歌え。国歌も歌えないのは国際人として恥ずかしい」また、日本には国歌斉唱時に胸に手を当てる文化はない。直立不動で」とソチオリンピックに出場中の日本代表選手に注文をつけている。さらには「特に冬季五輪は、品のない選手がおおい傾向がある」と綴った竹田氏。 4年前のバンクーバーオリンピック開催時にも石原慎太郎都知事（当時）が「銅を取って狂喜する。こんな馬鹿な国はないよ。国家という重いものを背負わない人

ナイトペイジャーはこのほど、大田区の複数の町工場と連携して、都会の新しい移動手段となりうる新モビリティ「nbike(エヌバイク)」の開発プロジェクトを立ち上げ、クラウドファンディングでパトロンを募集中だ。 現在開発中の「nbike」は、見た目はキックスケーターのようだが、自転車の要件を満たした新しい乗り物だ。ハンドルとペダル、それにブレーキを前後輪に備えているが、普通の自転車とは違ってサドルが無く「立ち乗り」で公道を走ることができる。例えば街中で移動したい時、徒歩で行くのには遠過ぎるし、自転車で行くと駐輪場に困ってしまうと言う場合に、「nbike」は役に立ってくれる。 ギアは機械式時計のような構造で、フレームは軽さを実現するアルミニウム性。駆動部には、負荷に応じて変速比が自動的に変化する新しい無段変速機を搭載する予定だそう。いつでも持ち運べることを考慮し、折りたたみ時のサイズはわずかA4サ

米カリフォルニア大学バークレー校と米ローレンス・バークレー国立研究所の共同研究チームは、猫のヒゲのような高感度センサーを開発した。海外のさまざまなメディアが報じている。 このセンサーは「電子ヒゲ」と呼ばれている。見た目が猫のヒゲに似ているだけではなく、猫がヒゲを使って周囲の状況を感じ取るように、ロボットも周りの状況を正確に察知することが可能になるという。 電子ヒゲはカーボンナノチューブと銀ナノ粒子から成る非常に細い繊維で作られている。カーボンナノチューブが猫のヒゲのような柔軟性を、そして銀ナノ粒子がわずかな歪みにも反応する繊細さを実現している。これらの技術が、従来の圧力型センサーよりも高い感度を実現した。 この技術を使用することにより、高度で複雑な作業が可能なロボットが開発できるという。また、医療機器や気象観測などの測定分野などへの応用も期待されている。今後の研究に注目していきたい。≪関連

2012年4月に中国の遼寧省の地層から1億2000万年前の恐竜の化石が出てきたことをご存じだろうか？　それだけならば特に珍しいことではないのだが、骨だけではなくウロコや毛までしっかりと残っていたことで注目を集めた。 1億2000万年前と言えば白亜紀前期。地上には恐竜が練り歩いていた。想像するだけでワクワクするような時代だ。多くの人が知っているとおり、恐竜の姿は化石から想像するしかない。どんな肌や目の色だったのか、そして肌は爬虫類のようだったのか、それとも鳥のように毛に覆われていたのか……。 中国で発見された化石は、見た目の謎を解き明かす貴重な資料となるわけだが、今回どうしてこのように保存状態が良好な化石が残ったのかを解き明かした論文が「Nature Communications」に掲載された。 他にも同じ場所から哺乳類や鳥、魚や昆虫など多くの化石が見つかっていたのだが、どうやらこれらの生き