~編・~篇 よく、シリーズものになっている書物などでサブタイトルに「~編」とついているものがある。また、本によっては「~篇」と記していたりもする。では、この二つの文字にどういった違いがあるのだろうか?意味的にはどちらが正しいのだろうか? 大昔、まだ紙が発明されていなかった頃、中国ではどのような形で文書を記録していたかご存じだろうか。答えを先に言うと、古代遺跡の発掘などのニュースを見ているとたまに出てくる言葉に「木簡」というのがあるが、そいつこそがまさに記録媒体そのものだった。表面を平たく削った木や竹の札に文字を記録し、その一番上に穴をあけて紐を通して束ねひとくくりにして保管していたものである。 実はこの二つの「へん」の字はその木簡を表す形声文字だった。つまり、木簡の札そのものを表すのが「たけかんむり」の篇で、紐を通して束ねた一種の書物を表すのが「いとへん」の編なのだ。わかりやすく、パソコン