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ブックマーク / www.outdoorfoodgathering.jp (13)

  • アブラボウズはクエじゃなくてアブラソコムツの代用魚として売り出されるべき

    さて、イルカを無事ヒンナヒンナできたところで、命のオシツケに行ってみよう。 オシツケとはアブラボウズの小田原周辺での呼び名で、「毒見」の意味を持つ隠語らしい。 なぜ毒見なのかというと、この魚が驚異的な量の脂質を筋肉に蓄えているからだ。 時に筋肉量の50%にも達することがあるらしい。 深海の巨大魚で脂質たっぷりというと、間髪を入れずにあのワックス魚どもが連想されるが、アブラボウズの脂質は人体にも消化可能なトリグリセリド(いわゆる中性脂肪)のため、べても即ち危ない目に遭うということはなく、また市場にも普通に出回ることができる。 というか、ぶっちゃけギンダラと同じ仲間なので、みんなこの脂を摂取したことはあるはず。 アブラボウズと偽装かつてこの魚は、泣く子も黙る最高級白身魚「クエ」の偽装に使われたことがある。 2008年に大阪と福岡の業者が検挙されて以降は下火になったとも聞くが、場末の赤提灯で

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    schrift 2016/06/29
  • GW後半は佐渡に行っておりました

    Twitterで連投した通り、5/4・5/5の2日間佐渡島に行っておりました。 人生初 佐渡上陸 pic.twitter.com/UONCXvgrPT — 茸 朗(たけもとあきら) 「野ハンターの七転八倒日記」好評発売中! (@tetsuto_w) May 4, 2016 結論から言うとヤバいですこの島。クセになる。 金山とかたらい舟とか見るべきものがたくさんあるし、景色そのものが日離れしていてとても見ごたえがある。 金山のお土産やさんのセンスがありすぎてつい購入してしまった。 箱を開けると最中が並び、それを持ち上げると箱の底には小判(チョコ)が…! pic.twitter.com/pFUvUfbThA — 茸 朗(たけもとあきら) 「野ハンターの七転八倒日記」好評発売中! (@tetsuto_w) May 4, 2016 この日離れした景色を見るためだけに佐渡に来ると言うのは

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    schrift 2016/06/29
  • アイナメの卵とハタハタの卵(ブリコ)の醤油漬け

    魚卵をべるという行為はなかなかに罪深い。 倫理的な部分でのみならず、生態学的にも卵や抱卵している雌成体をべてしまうことは、その種にとってダメージがデカい。 繁殖期に入っている魚の釣りや漁獲に対して、これほどまでに野放図なのは先進国では日だけ、という話も時に耳にする。 何らかの規制や保護政策が必要なのは間違いない。 しかし非常に残念なことに、魚卵は美味い。 イクラからトビコまで、回転寿司屋さんに行くと必ず頼んでしまう。 もし自分が痛風になって魚卵を禁止されたらちょっと発狂してしまうんじゃないかと思うくらいに好きだ。 抱卵個体は身の味が大きく落ちるが、それもやむなしと思う。 あれだけ美味なんだもの。 魚は減ってほしくない。 でも魚卵はべたい。 このジレンマを解消する妙手はおそらく存在しないので、自分は釣りの時は抱卵個体をリリースし、店頭購入の際は抱卵しているものを買うというダブルスタン

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    schrift 2016/06/29
  • ギスは練り物よりも焼き霜造りで食べたい

    ギスという魚の美味しさを知る人は殆んどいないようだ。 それはなにも手に入らないからというわけではない。(深海魚だから手に入りやすくはないが) 単純に、味の評価が低いのだ。 釣り人曰く「水っぽい」「臭い」「骨っぽい」etc. べられないのかというとそういうわけではなく、たとえば小田原では高級かまぼこの原料として珍重されている。 それでも「所詮すり身魚でしょ?」という見られ方をされてしまいがちだ。 そんなことないと思うんだけどなぁ。。 僕にとってギスは「深海の黒い外道」のなかではかなり上位に位置する魚だ。 深海底にいる魚で、底立ちをとれずに仕掛けを這わせてしまうと掛かってくる、いわば「下手くそ」の証のような外道。 でも個人的には「狙ってでも釣りたい」魚だと思っている。 ギスは「焼き霜造り」一択!今回釣れてきたギスは、体長50㎝弱のアベレージサイズ。 一見すると大きいシロギスのようだが、はが

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    schrift 2016/06/29
  • バラムツとアブラソコムツで人生を台無しにしかけました:野食ハンマープライス的 自然毒のリスクプロファイル②

    昨日の記事で「ドクヤマドリは2切れまでならべても大丈夫らしい」といった旨のことを書いたが(試すなら自己責任で)、魚にも摂取量上限が存在するものがある。 そう、誤事件や偽装などもあって有名になった深海魚「アブラソコムツ」そして「バラムツ」である。 これらの魚は、人体では消化できないタイプの油脂(ワックス)を筋肉内に大量に含有しているため、法令上は毒魚扱いとなっている。 しかし韓国やデンマークなど、国によっては用にされていること、そして時に「全身大トロ」とまで表現されるほどの美味のため、釣り人を中心にしばしば用とされている。 しかしやっぱりダメなもんはダメで、かつてこれらの魚で人生最大級のピンチを迎えてしまったことがある。

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    schrift 2016/06/29
  • 冬のウツボは至高 その4:モツも美味しいよ

    腹膜に包まれた内臓全体。 釣ってすぐに0℃まで冷やし、その日のうちに捌いているので腐敗臭が全くない。 まず目につくのが、赤黒い色をした肝臓。 これも全く臭くないのだが、ちょっとべるのが戸惑われる。 ウツボは生きた魚を積極的に襲うことは余りなく、どちらかというと死にかけたものや新鮮な死体をべるスカヴェンジャー的なところがある。 ウツボにかまれると危険なのは、歯が鋭いだけでなく、死体をすることで歯に様々な細菌をもち、それによる感染症を引き起こす可能性があるから、とも言われている。 そのような魚の肝臓をべるのはどうにも気が引ける。 血液が集中する部位なので、血清毒のことも心配だ。 大きいので惜しい気もするが、ここは破棄としたい。 残りは腸と一体化した胃、それから浮き袋である。 まず胃袋を切り開き、熱湯を回しかけてすぐに冷水に取る。 よく洗って汚れ、ヌメリを落とす。 浮き袋は表面の薄い膜を

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    schrift 2016/06/28
  • 冬のウツボは至高 その3:寒ウツボを美味しく食べる

    寒ウツボ特集① 釣り方 寒ウツボ特集② 捌き方 寒のウツボを楽しもう寒のウツボは脂がのっているので、様々な料理で楽しめるが、まずはやはり刺身で楽しみたい。 しばしば「脂ののったフグ」とも例えられるウツボだが、フグ同様にしっかり締まった身の弾力の奥に感じる脂の甘み、そしてウナギ目独特の風味はまさに絶品佳味! ただ、刺身でべるためには鮮度の保持が第一。 ウツボが敬遠される理由の一つに臭いがあるが、これは皮とそのヌメリによるもので、気温が高くなるとあっという間に腐敗臭を漂わせ始めるのだ。 夏場のウツボが難しい理由の半分はこの臭いのせいだ。 (もう半分は抱卵による脂の少なさ) 釣れたら下手に締めたりしようとせず、水氷を入れたクーラーボックスに直行するのが一番簡単で効果的だろう。 そしてその日のうちに持ち帰り、開く前にヌメリをよく洗い流せばまず大丈夫なはず。 寒ウツボを楽しむ料理一覧

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    schrift 2016/06/28
  • 冬のウツボは至高 その2:寒ウツボのさばき方

    下処理ウツボのさばき方についてはネットで調べるといろいろ出てくるのだが、ざっくりいうと2つに分けられる。 ①要はウナギ型の魚なのだから、目打ちをして背開き(腹開き)にすればいい ②ぬるぬるして捌けないのでぶつ切りにしちまえ ①はプロの板前なんかのブログに多い。 中型までならまあいいと思うが、中骨の出っ張りが固い大物だとまずうまくいかない。 ②は煮物ならいいが、刺身やたたきなど寒ウツボの魅力を感じられる料理には向かない。 おススメなのは 1.前後半分に分け 2.背開きにし 3.中骨を削いで 4.3つに分ける というもの。 前半身と後半身では骨の入り方が違うので、大型のウツボを捌くときは肛門のところで二つに分けるのが良い。

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    schrift 2016/06/28
  • 冬のウツボは至高 その1:ウツボ穴釣りメソッド

    冬のウツボは釣りが楽しい!12月の下旬ともなると、西湘から伊豆方面の海で釣れる魚はぱったりと姿を消してしまう。 堤防周りは特に悲惨で、木っ端メジナに遊んでもらうか、根魚をいぢめて悦にいるかの選択肢しかなくなるのがふつうだ。 しかしそんななかでも変わらず僕らの相手をしてくれるのがウッチーだ。 彼らは水温の低下に強く、潮の回りも気にしない、そして誰にも釣られない(やわな仕掛けじゃ釣り上げることができない)ために、生息域なら通年、姿を見ることができる。 「いくら釣れるったって、ウツボなんぞ釣っても面白くない」 なんて言う人も多いと思うがどっこい、冬のウツボ釣りは面白い! 寒ウツボ釣り方メソッド①:タックルさすがの彼らも冬は活性が低いので、浅瀬まで突っ込んできたり、餌を追いかけて浮上してくることはあまりない。 従って仕掛けは穴釣り用のものになるが、対象が対象なので何よりも強度を考慮した物になる。

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    schrift 2016/06/28
  • ウツボに咬まれて大ケガを負いました:野食ハンマープライス的 危険生物のリスクプロファイル①

    無事ウツボをゲット…したもののまずはいつもの場所へ。 西湘らしい風景が広がる中、いつもの無駄にごつい仕掛けを足元の穴に落とし入れる。 しばらくすると竿先に生体反応が。 このときは針がかりはしなかったが、期待が膨らむ。 20分ほどして、ひときわ大きいアタリとともに針がかりした、80㎝ほどのウツボをゲット。 サイズに不満はあるものの、とりあえず肩を見ることができた。 同じポイントで後が続かなかったので、別の穴に仕掛けを入れると、すぐにひときわ大きなあたりがきた。 タイミングを見て大アワセし、しっかりと針に乗せる。 かなりの大物のようで、竿先が一気に絞り込まれる。 それでも、アブラソコムツさえ獲れるほどのガッチガチのタックルだ。 根に潜られる前に、力任せにぶっこぬk バチーン!!!! し、深海竿が、折れた―!!! オモリ負荷250号の、百戦錬磨の我が家で一番太い竿が…一瞬ではじけ飛んだ。 周りの

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    schrift 2016/06/28
  • イシダイとウツボのどちらが磯の王者にふさわしいかを胃袋で調べてみた

    ★★野会 引き続き募集中です→「野会2016春 開催のお知らせ」★ 磯の王者といえばイシダイ。 …だけど、生態ピラミッド的に言えば頂点はウツボだと思うんだよねぇ。(クエがいないところでは) ウツボはイシダイ釣りの外道として傅かされ軽んじられているけど、ウツボびいきの僕としては「コイツの実力はこんなもんじゃねぇ」とも言いたくなる。 と言うことで、改めて、公平に、ジャッジを下すことにしよう。 胃袋で。 太くて脂ノリノリのべ頃だ。 迎え撃つ王者イシダイは 東急ストアで丸々1匹を購入。 横縞が消えつつある、30cmほどのこちらもべ頃サイズ。 どちらも、背肉は薄造りに、腹側は皮をつけたまま焼霜造りにしてみた。 ウツボはそのまま焼霜にすると皮が堅いので、 油を引いたフライパンで、皮目だけを揚げ焼きに。 盛り合わせ。 まずはイシダイからいただきマース… …(・~・*) やっぱり美味しい! 身は固

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    schrift 2016/06/28
  • 三の字の内臓はアイゴみたいにはいかない

    冬のニザダイを刺身でべてみた嗅いでみると、確かにニザダイ特有の皮の磯臭さがなく美味しそうだ。 さっそく捌いてみる。 血あいが美しく、身がしっかり締まって、包丁に脂がベットリとつく。 一切れ取って刺身でべてみる。 …(`・~・´) …美味しい! 若干の磯の香り(臭みではない)があり、脂のコクと合わさってすこぶる味が濃い。 夏とは違ってめちゃめちゃ脂が乗っているので、ちょっとでも臭みのあるものだととてもべられないと思うが、産地を選べばこれだけ美味しくべられるのかと感心してしまった。 普通の醤油ではなく、九州の甘い刺身醤油でべたい。 味:★★★☆☆ 価格:★★★☆☆ 残りのサクはキッチンペーパーにくるんで寝かせてから刺身で美味しくいただくことにしよう。 加熱するとクセが強くなっちゃってべづらくなるんだよね。 ニザダイの「ぜんまい」は美味しいのかさて、以前アイゴの内臓「ぜんまい」を

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    schrift 2016/06/28
  • 夏のニザダイはホントに臭くないのか?

    吉池の鮮魚コーナーでニザダイを見つけた。 都心で見かけるのは初めてだ。 このニザダイという魚、「三の字」という名前で呼ばれることの方が多いが、南日の釣り人や漁師ならまず知っている魚だ。 素潜りをすれば磯際にうようよしているし、いくらでも釣れてくるほど生息数が多い。 しかし、店で売られることが少ないため、漁師でも釣り人でもないふつうの人には全くと言っていいほど知られていない。 網にも大量に入っているはずだが、直売所ならいざ知らず、流通に乗ることはまずない。 なぜか? 非常に臭いからである。 アイゴやタカノハダイなど、磯臭さで知られる魚は数多いるが、ニザダイのそれはよりspecialな感じがする。 素潜りで突いたことがあるが、即死させたはずなのに強い臭いが鼻を突いた。 きっと生きているときから相当臭うのだろう。 海草のアイゴが臭くなるのはわかるが、どちらかというと動物のニザダイがなぜこん

    夏のニザダイはホントに臭くないのか?
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    schrift 2016/06/28
    “夏のニザダイ”
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