会社の同僚5人に劇物の硫酸タリウムを混ぜたウーロン茶を飲ませたとして、県警捜査1課と青葉署は13日、傷害の疑いで、製薬会社「田辺三菱製薬」横浜事業所研究員小玉信之容疑者(40)=東京都世田谷区=を逮捕した。5人は髪の毛が大量に抜けるなどの症状が出たが、現在は回復しているという。県警は同日、同署に捜査本部を設置した。 逮捕容疑は、昨年4月27日午後2時半ごろ、横浜市青葉区の同事業所で、硫酸タリウムを混入したウーロン茶を、54~29歳の研究員の男女5人に飲ませ、5カ月程度の劇物中毒の傷害を負わせた、としている。 調べに対し、同容疑者は容疑を認め、動機について「仕事が忙しく、ストレスがたまっていた」「人間関係がうまくいっていなかった」と供述しているという。 同課によると、同容疑者は新薬を開発するグループのリーダーで、薬品を管理する立場。昨年4月、薬品庫に保管されていた硫酸タリウムを水で溶か