新1年生が真新しいスーツに身を包み親と一緒に記念撮影。小学校ではなく、大学の入学式の光景だ。入学式に参加する親の数が増え、大学は入場制限を行うなどの対策を行っている。だが、最近は入社式に親を招待する企業も出始めている。大学の入学式では「過保護」との議論もされたが、入社式に親を招待する企業側の狙いはどこにあるのか。 明治大学では、全学部合同で入学式を行っていたが、平成19年の入学式では保護者が多数来場し、会場に入りきれず急きょ入場制限を実施した。このため、翌20年の入学式からは学部を分けて午前と午後の2部制を導入。さらに学生1人につき2人まで出席できる保護者入場券を送り、入場を制限した。 東京大学でも同様に1学生につき2人までの入場券を入学式の案内に同封して入場制限を行うなど、入場制限はマンモス校の主流となりつつある。 慶應義塾大学では入場制限はしていないが、22年までは1部制で、保護者は全