タグ

ブックマーク / number.bunshun.jp (11)

  • <長き低迷から一転、強豪への道> マンチェスター・シティ 「そして黄金時代が始まった」(サイモン・マロック)

    日の当たる側のユナイテッドに対して日陰の存在であり続けてきた。 しかし新しいオーナーが来たことで、状況は一変し、 頼れる指揮官、分厚い選手層、多彩な戦術が優勝をもたらす。 “水色の血”が流れている地元記者がその半生を振り返る。 「お父さん、私もシティのシーズンチケットが欲しいんだけど」 2008年夏、長女のケイティが突然話しかけてきた。僕は思わぬ告白に喜びながら、半面、少しためらいも感じていた。 たしかにマロック家には「水色の血」が流れてきた。祖父母の代から数えると、80年近く一族でシティを応援してきたことになる。 唯一の例外は父親だった。父はユナイテッドが大好きで、僕をオールド・トラッフォードに連れて行き、物のデニス・ローやジョージ・ベスト、ボビー・チャールトンを生で何度も見せてくれた。 だが僕はマロック家の遺伝子を受け継いだし、ケイティにも「英才教育」を施してきた。 彼女がシティの試

    <長き低迷から一転、強豪への道> マンチェスター・シティ 「そして黄金時代が始まった」(サイモン・マロック)
  • CLを制したチェルシーをどう評価?クライフとアンチフットボール論。(木崎伸也)

    クライフはかつてチェルシー時代のモウリーニョとの論争の中で、「偉大な選手がいるビッグクラブは、守備だけでなくもっとサッカー全体の利益になることをすべきだ。勝利や自分の利益だけを考えサッカー界の利益を考えない監督には共感できない」と語ったこともある。 サッカーを表現する専門用語のなかに、「アンチフットボール」という言葉がある。この言葉に厳密な定義はなく、国によってニュアンスが変わる可能性があるし、受け止める人によっても抱く印象は変わってくるだろう。ピッチに乱入したサポーターに対して使っても、八百長をしたクラブに使っても、基的に間違いではない。 ただヨーロッパの報道を見ていると、そういう使い方は稀で、「自陣に閉じこもって、ほぼすべてのエネルギーを守備に注ぐチーム」という意味で用いられることが多いように思う。 たとえばドイツ。 昨季のCL準決勝・第1レグにおいて、バルセロナがメッシの2ゴールで

    CLを制したチェルシーをどう評価?クライフとアンチフットボール論。(木崎伸也)
    screwedup
    screwedup 2012/06/04
    木崎氏はまだこの件引っ張るのか…。
  • マンチェスター両雄の歓喜と屈辱。プレミアの新たな2強時代、始まる!(山中忍)

    10万人を集めた44年ぶりの優勝パレード。マンチーニはバスの上からファンにカメラを向け、コンパニがトロフィーを掲げるたびに喝采があがった。 『Definitely Maybe』──マンチェスター・シティの芸能人サポーターとして有名な、ギャラガー兄弟を中心とするオアシスが、18年前に発表したデビューアルバムのタイトルである。 去る5月13日、44年ぶりのリーグ優勝を見届けようと、今季最終節に集結したマンCサポーターの心境も、「間違いない。多分」だったに違いない。 ホームのエティハド・スタジアムでは、今季のプレミアリーグで負け知らず。相手は格下のQPR。順当に勝ちさえすれば、得失点差で2位のマンチェスター・ユナイテッドを抑えての優勝が決まる。だが、前回優勝の1968年当時を知る年配のファンは、やはり勝てば優勝という最終節でシーソーゲームに気を揉んだ記憶が蘇ってきたことだろう。前回も僅差で優勝を

    マンチェスター両雄の歓喜と屈辱。プレミアの新たな2強時代、始まる!(山中忍)
  • 伝統を放棄して180度の方向転換。“革新派”A・ビルバオの魅力。(横井伸幸)

    バルセロナに引き分け、セビージャに勝利し……と注目を集めているアスレティック・ビルバオ。バルセロナと引き分けたという戦果は、戦術マニアとされるビエルサ監督の面目躍如といったところか ブラッド・ピットが主演した映画『マネーボール』が面白かった。'90年代末、メジャーリーグのオークランド・アスレティックスがセイバーメトリクスを用いてチームを強くした実話を脚色した作品だ。 セイバーメトリクスは試合のデータ分析とその統計学的評価をもって、野球を客観的に考察する手段である。たとえば『マネーボール』ではどんな形であろうと出塁することこそが得点への第一歩と捉え、ホームランが打てる選手ではなく、ヒットは少なくても出塁率が高い選手を獲得していた。 サッカーの世界でもこうした統計学的アプローチは有効だろう。野球と違って敵味方22人が常に干渉し合うスポーツだから、単純に「パス成功率」や「クロスを蹴る回数」だけで

    伝統を放棄して180度の方向転換。“革新派”A・ビルバオの魅力。(横井伸幸)
  • <クローザー魂を継ぐ者> 浅尾拓也 「“伝説”を超えてゆけ」(鈴木忠平)

    目指す地平は限りなく遠いのかもしれない。だが、今季は何度も 可能性を見せた――。守護神の正統後継者として期待される男の、 優しげな瞳からは窺い知れない激情に触れる。 最高峰の戦いにおいても、その存在感は際立っていた。日シリーズ第1戦、1-1で迎えた9回裏、落合監督が球審に告げたのは浅尾拓也だった。チームの命綱とも言える右腕は同点の場面を託され、勝ち越した直後の延長10回も続投。岩瀬仁紀にマウンドを譲ったのは2死を奪ってからだった。 セットアッパーとストッパーの序列を超え、守護神とその後継者との差は限りなく縮まっている。それは浅尾が長い戦いの中で積み上げてきた信頼の証といえる。その事実を最も象徴していたのが、球団史上初のリーグ連覇を成し遂げたあの夜のワンシーンだった。 「代わると思いました」 浅尾は、さも当然とばかりに言う。 10月18日、横浜スタジアム。3-3で延長10回に入り、時間はす

    <クローザー魂を継ぐ者> 浅尾拓也 「“伝説”を超えてゆけ」(鈴木忠平)
  • 実は言葉の人、落合博満。オレ流語録8年分、一挙公開!(村瀬秀信)

    退任の記者会見にて「中日以外のチームから監督のオファーがあればどうしますか」との質問に対し、「話があれば聞く」と答えた落合博満氏。「初老の男性に戻った。映画館の右の後ろで女房と映画を観たり、温泉にでも行きたいと思います」というコメントも残している 非常に楽になりました。監督という肩書は結構重たい。それを外して、普通の57歳か58歳の初老の男性に戻ったということじゃないでしょうか――。 11月22日。中日ドラゴンズ・落合博満監督の退任会見が名古屋市内で行われた。キャンディーズの解散会見、いや、10月31日にあった橋下大阪府知事の「普通の42歳に戻りたい」発言に続く、異能者たちだけに許された「普通の○○に戻る」発言は、落合博満がドラゴンズ監督としての重責を全うしたことを告げる最後の言葉となった。 思えば監督就任となった'03年10月8日の会見での、「どういうタイプの監督になるかは誰にもあてはま

    実は言葉の人、落合博満。オレ流語録8年分、一挙公開!(村瀬秀信)
  • <智将、最後の挑戦> 落合博満 「非情を超える激情で」(鈴木忠平)

    8年間の監督生活の中で、短期決戦に勝つための非情さを身につけた。 だが今年は、落合にも計算できない力が働く。それは選手の“心”だ――。 落合竜は短期決戦に強い――。こう言われるようになったのはいつからだろう。おそらくこれは、リーグ2位から53年ぶりの日一まで駆け上がった'07年に起因している。CS第1Sで阪神に2連勝、続く第2Sでは巨人に3連勝で日シリーズへ進出した。特に巨人との第2Sの第1戦では、リリーフだった小笠原孝を中3日で先発させ、相手の度肝を抜いた。巨人ベンチに「無茶苦茶だ!」と言わしめたサプライズ先発で勝利すると、そのまま一気に押し切った。 そして極めつけは、その勢いで戦った日シリーズ。王手をかけた第5戦、1-0の9回、完全試合ペースだった先発山井大介を岩瀬仁紀に交代させた。勝つために、人間はここまで情を捨て去れるのか――。勝利だけに徹した、この采配のインパクトはあまりに

    <智将、最後の挑戦> 落合博満 「非情を超える激情で」(鈴木忠平)
  • <独占インタビュー> フレドリック・ユングベリ 「直感を信じて日本に来た」(田邊雅之)

    放射線への恐怖で退団した外国人もいるJリーグに、 突然スターがやってきた。アーセナル黄金期を支えた 男は、なぜ自らとは無縁の異邦で戦うことを選んだのか。 「清水エスパルス、元アーセナルのフレドリック・ユングベリと契約」。このニュースは日国内はもとより、世界各国でも大きく報じられた。Jリーグに久々にやって来た大物外国人選手に、来日の理由や日サッカーの印象、今後の抱負を聞いた。 ――今回の移籍は驚きでした。まず、日に来ることを決めた理由から教えて下さい。 「日に初めて来たのは日韓W杯の時だったけど、すごい国だと思ったし、文化の奥深さや日の人たちの親切さに感心したから、機会があればプレーしたいと思っていたんだ。 他の理由としては、震災やアフシン(ゴトビ監督)のサッカー観に共感したことも大きい。彼は自分が追求しているビジョンだけじゃなくて、地震や津波の後、Jリーグの観客動員数が落ちている

    <独占インタビュー> フレドリック・ユングベリ 「直感を信じて日本に来た」(田邊雅之)
  • 問題児バロテッリは塀の中では人気者。~イタリア代表の刑務所慰問~(豊福晋)

    サッカー選手の社会活動は、欧州では一般的なものとして認知されている。クラブはシーズンに何度か活動を企画し、学校訪問で子供たちとボールを蹴ったり、クリスマスに病院を訪れプレゼントを渡すなど、様々な形で一般市民と接する機会を設けている。 この程、マンチェスター・シティのイタリア代表FWマリオ・バロテッリが、フィレンツェのソッリッチャーノ刑務所を訪問したことが話題となった。 これはイタリアサッカー協会が企画した社会活動のひとつ。彼は代表監督のチェーザレ・プランデッリ、GKのジャンルイジ・ブッフォンと共に参加したが、刑務所の受刑者たちの注目は、バロテッリひとりに集中した。プランデッリやブッフォンにはほとんど目もくれず、バロテッリが姿を見せると所内は沸き、サインや写真を求め大騒ぎに。受刑者の中には、勢い余ってスタジアムでのコールを始める者もおり、一時は刑務所の警備員が出てきて騒ぎを収める場面もあった

    問題児バロテッリは塀の中では人気者。~イタリア代表の刑務所慰問~(豊福晋)
    screwedup
    screwedup 2011/09/27
    #mcfcjp [football][manchester city]
  • 高木豊 「“蛙の子は蛙”ではない」 ~プロ野球選手の息子3人がサッカー選手になったわけ~(安藤隆人)

    ときに励まし、ときに挑発する。俊足巧打でならした名プレイヤーは、 自身とは違う道に進んだ息子たちに対して、父親としてどう接したのか。 高木家独自の教育方針に基づいた3兄弟への三者三様のアプローチに迫る。 「野球? やらせたいなんて全くなかったね」 『蛙の子は蛙』というが、高木豊にはこの概念は存在しなかった。かつて大洋ホエールズ、横浜ベイスターズ、日ハムファイターズに在籍した俊足好打の名選手。大洋時代は屋鋪要、故・加藤博一両氏と共に『スーパーカートリオ』として名を馳せた。現在はプロ野球解説者として、テレビや雑誌で幅広く活躍するが、彼の3人の息子たちは今、野球界ではなく、サッカー界に身を置いている。 清水に所属する長男・俊幸(20)、東京Vに所属(6月20日にオランダ・ユトレヒトへの移籍が発表)する次男・善朗(18)、東京Vユースに所属する三男・大輔(15)。3兄弟とも、世代別日本代表に選出

    高木豊 「“蛙の子は蛙”ではない」 ~プロ野球選手の息子3人がサッカー選手になったわけ~(安藤隆人)
    screwedup
    screwedup 2011/06/29
    面白かった。すぽるとで「私の息子です」って言って信用されなかったのを思い出したw
  • 220億円の巨額補強でCL出場権確保。稀代のヒール、マンCの次なる一手は!?(山中忍)

    守備の構築には定評があるものの、攻撃の指導には疑問の声もあるマンチーニ。インテル時代はリーグ三連覇の一方で、CLではベスト8が最高成績。来季もこの壁を破れないようだと、更迭は免れないだろう 持てる者であるが故の風当たり。プレミアリーグでも断トツの資金力を誇るマンチェスターCは、嫉妬も絡み否定的な見方をされがちだ。 4-2-3-1システムでカウンターを主体にポイントを稼ぐスタイルは、「効果的」ではなく「消極的」と非難される。 年初のアーセナル戦のように、正攻法の相手とスコアレスドローでも演じようものなら完全に悪者扱い。遊び心のあるタブロイド紙に、映画『スター・ウォーズ』シリーズの悪玉ダース・ベイダーが、顔をロベルト・マンチーニ監督に挿げ替えられた合成写真が登場したのは1度だけではない。 しかし、公正な目で眺めれば、今季のマンCは高い評価を得て然るべきだ。開幕直後の数週間を除けば、1度もトップ

    220億円の巨額補強でCL出場権確保。稀代のヒール、マンCの次なる一手は!?(山中忍)
  • 1