「ベーコンやソーセージでがんになる」研究の伏線は20年前の「ホットドッグ戦争」:スピン経済の歩き方(3/5 ページ) 1970年代から常に「容疑者」 この背景には当時、米国で子どもの白血病や脳腫瘍が過去20年右肩上がりで増え続けいたことも大きいが、なによりも加工肉に使われるある物質が「がんを引き起こす犯人」として注目を集め始めていたことがある。 亜硝酸塩(亜硝酸ナトリウム)だ。 漬物や野菜に含まれるこの食品添加物は、ソーセージの発色剤にも使われているもので、これ単体では発がん性はないとされているのだが、1970年代から常に「容疑者」と目されてきた。 きっかけは1970年代、ドイツで「魚と野菜を食べると胃の中で発がん物質ができる」という実験結果が報告されてから、魚に含まれるアミン類と、野菜の亜硝酸塩が反応するのではという「仮説」が唱えられてきた。それを裏付けるような研究がこの時期にちょいちょ
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