9日の東京外国為替市場の円相場は1ドル=149円台前半で推移。日本の3連休を前にしたドル買い・円売り需要が観測される中、一時約2カ月半ぶりの円安水準を付けた。ただ、前日は円安要因となった日本銀行の内田真一副総裁の発言について過剰反応との声も聞かれており、円は下げ渋った。 円は午後3時39分現在、対ドルで前日比0.1%安の149円39銭。ここまで149円24銭を高値に一時149円49銭と前日安値を下回り、昨年11月27日以来の安値を付けた あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジストは10日から日本が3連休となることから、実需のドル買いもあり、ドル高・円安に振れやすかったと指摘。ただ「150円にかなり近づいてきたため、介入警戒感も高まってくるとみられ、材料がないと一段のドル高・円安は仕掛けづらい」と述べた。 149円の壁を突破したことで、目先は心理的節目の150円を視野に入った。150