決済インフラ「CAFIS」が揺れている。公正取引委員会は2020年4月に、「CAFISの利用料金が固定的であることは、銀行口座からのチャージ等に係る費用を高止まりさせることにもつながるおそれがある」などと指摘する報告書を公表。これを受けてNTTデータは同年6月、CAFISの料金改定に踏み切ると発表した。長年にわたり日本のキャッシュレス決済を支えてきたインフラに何が起きているのか。内実に迫る。 「CAFIS」と「全銀システム」、決済インフラの双璧に共通する不安要素 公正取引委員会が2020年4月21日に公表した報告書によって動揺しているのは、NTTデータの「CAFIS」だけではない。日本の決済システムにおけるもう一つの双璧である「全銀システム」も在り方を問われている。 2020.07.03 虎の子「CAFIS」の料金引き下げ、対象を絞ったNTTデータの真意 NTTデータが、虎の子である「CA
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