川崎市は8月30日、JR南武線連続立体交差事業において、従来計画より低コストかつ工期が短い「別線高架工法」で事業を継続する考えを明らかにした。事業期間は5年短縮の16年になり、「開かずの踏切」解消までの期間も早まる算段。事業費も214億円減の約1387億円に抑えられる。市は今後、JR東日本と連携して関係機関との調整を進めていくとする。 対象は南武線武蔵小杉駅―矢向駅までの約4・5キロ。高架化によって、1時間に40分以上遮断する開かずの踏切5カ所を含む9カ所の踏切をなくし、渋滞の解消や歩行の安全性、災害時の避難路確保を図る事業。コロナ禍での税収減を受けて昨年の都市計画決定を見送っていた。 市は30日の市議会まちづくり委員会で方針を示した。新たに採用予定の「別線高架工法」は既設線路を使用しながら高架化工事を進める方法。まず、西側5メートルに下り線用の高架橋を設置し、運行。その間に既存下り線の場