山下達郎の音楽は、物心ついた1980年代前半から聴いてきたが、実は彼のライブに自分が行くということ自体考えられなかった。自分でも不思議になるが、ワタシなんかが行くところじゃないと当然のように思い込んでいたのだ。 アリーナなど大会場では絶対やらない彼のライブのチケットが大変な競争率となることも、そう思い込む理由の一つにはあったが、今回期待せずに申し込んだ彼のライブチケットが抽選に当たったのである。が、やはり自分が山下達郎のライブに行けるということ自体が信じられない気持ちがあった。 結論から言うと、3時間15分に及ぶライブは、ワタシの数少ないライブ経験で言っても他人の参考にはならないが、人生至高のライブ体験であり、控えめにいって最高すぎた。 「ドーナツ・ソング」のイントロが流れる中「さよなら夏の日」を歌い、「でも、まだクソ暑いじゃねぇか」と茶々を入れてからの歌いだし、そして曲の後半ドクター・ジ