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日本国紀 部数の検索結果1 - 10 件 / 10件

  • コラボTシャツが越えた一線

    昨今、出版の世界から耳を疑うようなニュースが流れてくることが増えた。 新潮社の月刊誌「新潮45」が、LGBTの人々を「生産性がない」という言い方で貶める杉田水脈衆議院議員による極めて差別的な論文を掲載したことで批判を浴びたのは昨年の夏(8月号)のことだった。 批判にこたえるかたちで、「新潮45」の編集部は、10月号の誌面上で、「そんなにおかしいか、『杉田水脈』論文」という特集企画を世に問うた。 全体的に粗雑かつ低劣な記事の並ぶ特集だったが、中でも小川榮太郎氏の手になる記事がひどかった。 「LGBTの生き難さは後ろめたさ以上のものなのだというなら、SMAGの人達もまた生きづらかろう。SMAGとは何か。サドとマゾとお尻フェチ(Ass fetish)と痴漢(groper)を指す。私の造語だ。」 などと、LGBTを世に言う「変態性欲」と意図的に混同した書き方で中傷した氏の文章は、当然のことながらさ

      コラボTシャツが越えた一線
    • 校閲は何をしているのか

      先日ホットエントリに入っていたブログエントリ、Colorful Pieces of Game『書籍「ゲームの歴史」について(5)』にて、 「校正・校閲はいったい何をしていたのか」 との言及があった(現在は修正済)ので、校閲業界では若輩者の私ですが、書籍の制作において「校閲は何をしているのか」を少しばかり紹介しておこうと思い立ちました。 まず前提としてご理解頂きたいのは、一冊の本が世に出るまでには様々な工程を経るわけですが、その中で校閲が関わるのは「かなり後のほう」という点です。 書籍の制作において最も時間を要するのは「筆者が原稿を完成させるまで」、次いで「社内の了承を得て刊行が決まるまで」のプロセスだと思われますが、校閲の出番は更にその後です。通常、校閲にゲラが回ってくる段階では既に発売日・刊行部数etc.が決定しており、余程の(筆者都合の)問題でも起きない限り(*1)動きません。つまり、

        校閲は何をしているのか
      • 町山智浩と武田砂鉄 日本の出版界と『言霊USA XXL』を語る

        町山智浩さんがTBSラジオ『ACTION』に出演。武田砂鉄さんと日本の出版界の過去と現在、そして自身の新刊『アメリカ炎上通信 言霊USA XXL』などについて話していました。 (武田砂鉄)ここからは毎日ゲストをお迎えするゲストアクション。本日のゲストはたまむすび火曜日に出演してらっしゃる映画評論家の町山智浩さんです。よろしくお願いします。 (町山智浩)よろしくお願いします。 (武田砂鉄)今日ははじめてお会いするんですけども。火曜日のたまむすびに出てらして、僕は……。 (町山智浩)いいシャツを着てますね。パンテラを着てますね。 (武田砂鉄)これはパンテラというですね……。 (町山智浩)ロックの黒Tを着ている中年男っていうのはダメ人間ですよ(笑)。ダメ人間認定(笑)。 (幸坂理加)アハハハハハハッ! (武田砂鉄)ダメ人間ですよ(笑)。でもダメ人間同士で対話できるですよ。これはパンテラという90

          町山智浩と武田砂鉄 日本の出版界と『言霊USA XXL』を語る
        • 見城徹と秋元康が問題の「血液クレンジング」PRをこっそり削除していた! 幻冬舎メディアで“2人で一緒にやってる”と宣伝  - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ

          見城徹と秋元康が問題の「血液クレンジング」PRをこっそり削除していた! 幻冬舎メディアで“2人で一緒にやってる”と宣伝 科学的根拠が希薄だと指摘されているにもかかわらず、芸能人や文化人らが宣伝し、社会問題となっている「血液クレンジング」。曰く、「ドロドロになった血液」を一度体外に取り出して、オゾン注入により血液を“浄化(クレンジング)”。体内に戻して「健康なサラサラ血液」にすることで疲労回復や免疫機能向上の効果がある、というのだが、そうした“PR”には医師や専門家からも「科学的根拠がない」「疑似科学だ」と警鐘を鳴らす声があがっている。 すでに、医療関係者らによる批判は、この問題を取り上げてきた「BuzzFeed Japan」をはじめ、「現代ビジネス」など複数媒体で報じられているとおりだ。10月後半には、ブログやInstagramなどで「血液クレンジング」を宣伝してきた市川海老蔵や高橋克典、

            見城徹と秋元康が問題の「血液クレンジング」PRをこっそり削除していた! 幻冬舎メディアで“2人で一緒にやってる”と宣伝  - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ
          • 【第125回】百田尚樹の人気の秘密|世の中ラボ|斎藤 美奈子|webちくま

            ただいま話題のあのニュースや流行の出来事を、毎月3冊の関連本を選んで論じます。書評として読んでもよし、時評として読んでもよし。「本を読まないと分からないことがある」ことがよく分かる、目から鱗がはらはら落ちます。PR誌「ちくま」2020年9月号より転載。 百田尚樹はまちがいなく、二〇〇〇年代を代表するベストセラー作家である。デビュー作『永遠の0』は五〇〇万部。通史をうたった『日本国紀』は一〇〇万部。おまけに彼は「お騒がせ作家」でもあって、ツイッターや右派論壇誌でも過激な発言を続けている。なぜ彼はそれほどまでに人気があるのか。 この謎を解くうえで、石戸諭『ルポ百田尚樹現象』は示唆に富んだ本だった。副題は「愛国ポピュリズムの現在地」。 巻頭で著者はいう〈日本のリベラル派・左派にとって、最も「不可視」な存在の一つが「百田尚樹」とその読者である。彼らからすると、なぜ過激な右派論客である百田の本が読ま

              【第125回】百田尚樹の人気の秘密|世の中ラボ|斎藤 美奈子|webちくま
            • 作家・津原泰水さん死去 58歳 「ブラバン」「11 eleven」(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

              「ブラバン」「11 eleven」「ヒッキーヒッキーシェイク」などの作品で知られる作家の津原泰水(つはら・やすみ)さんが病気のため2日、亡くなった。58歳。葬儀は近親者と関係者で営む。 【2022年に亡くなった方々】海部俊樹さん、水島新司さん 1964年、広島市生まれ。青山学院大卒。89年から「津原やすみ」名義で少女小説家として活動し、97年に「津原泰水」として「妖都」を発表。SFから幻想小説、青春小説まで作風は多岐にわたり、吹奏楽部での経験をもとにした「ブラバン」(2006年)がベストセラーに。短編集「11 eleven」(11年)で第2回Twitter文学賞国内部門第1位。引きこもりの男女が社会とのつながりを獲得する過程を痛快に描いた「ヒッキーヒッキーシェイク」(16年)は織田作之助賞の最終候補になった。その他の作品に「蘆屋家(あしやけ)の崩壊」「綺譚(きたん)集」「バレエ・メカニック

                作家・津原泰水さん死去 58歳 「ブラバン」「11 eleven」(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
              • いまこそ「史論家」が必要だ──百田尚樹、つくる会、歴史共同研究再検証(前篇)|呉座勇一+辻田真佐憲+與那覇潤

                2022年1月14日、中世史家の呉座勇一さん、近現代史研究者の辻田真佐憲さん、そして評論家の與那覇潤さんをゲンロンカフェに迎えたイベント「歴史修正と実証主義──日本史学のねじれを解体する」を開催しました。 百田尚樹氏の『日本国紀』についての議論から始まったイベントは、歴史における「事実」と「物語」、国民国家とポストモダン、学術書と新書、専門家と史論家など、さまざまなものの「あいだ」を検討していくものになりました。「いまここ」の正しさばかりを主張する論争が繰り返される現代社会で、歴史を語り直すことのさきに見えるものとは。必読の鼎談です。 本イベントのアーカイブ動画は、シラスで7月14日まで公開中です。 URL=https://shirasu.io/t/genron/c/genron/p/20220114 また、6月10日には、呉座さん、辻田さん、與那覇さんによる鼎談シリーズの第2弾「開かれた

                • 壊れていく出版業界で、飄々と結果を残していく1人出版社「百万年書房」の現在──北尾修一に訊く

                  編集者の北尾修一が2017年9月に立ち上げた1人出版社・百万年書房の勢いが止まらない。2019年には『愛情観察』、『しょぼい喫茶店の本』、『日本国民のための愛国の教科書』、『13歳からの世界征服』、『私の証明』といった話題の書籍を上梓。2020年に入ってからも、日本のサブカルチャー通史を現在の視点から問い直す『ポスト・サブカル焼け跡派』を発行するなど、ジャンルを問わず北尾が面白いと思ったもの、必要だと思ったものを書籍にして発行し話題を生み出している。 北尾にはこれまで2度ほどインタビューを行い、StoryWriterに掲載してきた。1回目は百万年書房立ち上げのとき、2回目は初の自社刊行物『何処に行っても犬に吠えられる〈ゼロ〉』が発行されるとき。今回は、そういった何かのタイミングというより、単純に現在の百万年書房について話を訊きたいと思い取材をオファーした。自分自身が北尾氏の独立から1ヶ月後

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                  • 出版は「恥ずかしい仕事」になってしまった!? - 大槻慎二|論座アーカイブ

                    出版は「恥ずかしい仕事」になってしまった!? “ポスト2020”を前に、廻ってはいけないカーブを廻った…… 大槻慎二 編集者、田畑書店社主 いったいそのとき、どんな状態に置かれているかは分からないが、ずっと何年かたって今年の夏から秋にかけての季節を振り返ったとき、いかなる思いがわれわれの頭をよぎるのだろう。 そんなことを考えてしまうのは、少なくとも出版界に身を置く立場としては、この季節、廻ってはいけないコーナーを廻ってしまったという気がしてならないからだ。 それが決して大仰なもの言いでないことは、偶々(たまたま)ツイッター上で出会ってしまった小田嶋隆氏の次のような言葉を置くとはっきりする。 「出版は、恥ずかしい仕事になった。私は本気でそう思っている。立派な本を出している良心的な出版社も、一方では、クズ本を大量発行している。尊敬している編集者の多くもまた、時に、劣悪な書籍を制作している。そう

                      出版は「恥ずかしい仕事」になってしまった!? - 大槻慎二|論座アーカイブ
                    • 選挙期間中に安倍礼賛雑誌「WiLL」と「Hanada」の広告ジャック (@ ̄□ ̄@;)!! いったいどれほどの規模で、どれほどの広告料金で、いったいどこが出しているのかな⁉ 国民が知りたいギモン、メディアの皆さん検証お願いします! - ご近所のネトウヨさん

                      だよね、 みんな不思議に思っている、 現代日本の謎の謎。 電車に乗れば一斉に中吊りをジャック、新聞を開けば新聞の広告欄をジャックしている、安倍礼賛の右翼雑誌 WiLL と Hanada の広告の謎。 これ、日本の隅々でいま起こっていることだけど、 いったいどれほどの規模で展開され、どれほどの広告料が計上され、それをいったいどこが出しているのかな⁉ 東京の友人が送ってくれた写真。選挙期間中の今、東京の山手線の中吊りに「WiLL」と「Hanada」の広告、しかも安倍氏と菅氏の顔写真入り。雑誌の部数等から考えて、一回200万円近くする山手線の中吊り広告を出すのは割に合わない。一体、この「与党政治宣伝刷り込み広告」の金はどこから出ているのか? pic.twitter.com/16e7qmzI8I — 山崎 雅弘 (@mas__yamazaki) July 9, 2019 山崎 雅弘 on Twit

                        選挙期間中に安倍礼賛雑誌「WiLL」と「Hanada」の広告ジャック (@ ̄□ ̄@;)!! いったいどれほどの規模で、どれほどの広告料金で、いったいどこが出しているのかな⁉ 国民が知りたいギモン、メディアの皆さん検証お願いします! - ご近所のネトウヨさん
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