【福岡】北九州市門司区の公共施設の建設予定地で見つかった「初代門司駅」遺構について、市は25日、一部を切り離して移築保存する方針を明らかにした。遺構をめぐっては、専門家らから現地保存を求める声が上がっている。 今回見つかったのは、1891年に九州鉄道の起点駅として開業した門司駅(現在の門司港駅)の駅舎外郭や機関車庫跡とみられる遺構など。 市が鉄道遺構の専門家に聞いたところ、当時の駅舎関連建物としては一般的である一方、「地形や地盤に応じて異なる技術を組み合わせて基礎を造るなど、当時の土木技術の工夫が良好な状態で残っており、大きな意味がある」との評価だったという。市は、特に土木の歴史がわかる部分2カ所(それぞれ高さ約1メートル、幅約50センチ)を切り出す。保存先は、近くの九州鉄道記念館も含め今後検討する。 ただ、市が考古や建築を専門とする市文化財保護審議会のメンバーにも意見を聞いたところ、「近