今回は中国のフリーランスジャーナリスト、謝海涛さんが武漢市の新型コロナウイルス肺炎罹患者のその後を取材した記事を、謝さんの許可を得て全文公開します。中国ではほとんど伝えられていない新型コロナ患者の「後遺症」問題。謝さんは3ヶ月以上かけて洪水の危険にさらされた武漢に滞在して取材、発表しました。なお、できるだけ多くの人に読んでほしいという謝さんの希望により、今回の「ぶんぶくちゃいなノオト」は全文無料公開します。もし記事がお気に召したら、一番最後にある「サポートをする」をクリックして、サポートをいただけると嬉しいです。 ※文中の()は原文注、[]は訳者注。6月25日は旧暦の端午の節句にあたり、李華(仮名、以下同)は両親を連れて遊びに出かけた。 みずみずしい自然の中を、一家はよもぎを摘みながら、古蹟を巡った。70になろうという両親は子どものようにはしゃいだ。 数日前、母親は泣いてばかりいた。口を開