そういう意味では、いちばん関わっているのは完成直前(インタビューは8月に実施)のいまかもしれない(笑)。最後のほうのまとめ役ですね。もともと僕が開発に関わり始めたきっかけは、開発の最終段階でまとまらないとか、行き詰まったチームを助けていくという役割だったので。今回も、最終的にゲームをまとめるときに、「ここはこうしよう」、「これは変更したほうがいいんじゃない?」といったことを話し合って。ディレクターとはまた違うんですけど、開発を終わらせるためのディレクションというか。そういう形で今回の『黎の軌跡』にも、ある程度関わっています。 ──その場合、最終的な部分を決めるのは近藤社長なんですか? それとも開発チームが決めるのを促す役割なんですか? 近藤氏: 決めるのを促す役割ですね。以前は僕が決めていましたけど、「軌跡」シリーズは開発期間が長いし、とくに『黎の軌跡』は初作ということでさらに長めに取って