ジェイソン・シュライアー(Jason Schreier)という名前を聞いたことがあるだろうか。海外のゲームメディアを追っている読者であれば、一度は目にしたことがあるかもしれない。 氏はビデオゲーム業界のクランチ問題(労働者に過酷な労働を強いること)や社内の性差別など、ゲーム業界の悪習を粘り強く取材し、企業を問わずさまざまなゲーム開発現場における問題を告発してきた人物だ。 たとえば日本国内でもメディアが報じ注目を集めた『Red Dead Redemption 2』開発におけるRockstar Gamesのクランチ文化、Naughty Dogの『The Last of Us Part II』における過酷な制作環境など、ここ近年報じられた開発現場の問題は、もともとは氏が独自に調査したものが多い。 そんな氏が8年間働いてきた海外メディアKotakuを離れることを発表し、自身の執筆してきた記事を振り