【ロンドン=中島裕介】欧州連合(EU)から離脱した英国で分裂のリスクが高まっている。英国を構成する4地域の一つであるスコットランドでは6日投票の地方議会選で分離独立を志向する勢力が合わせて議席の過半数に達した。英領北アイルランドではアイルランドとの統一論が勢いを増している。「連合王国」の結束の揺らぎは、国力のさらなる低下につながりかねない。7~8日に開票された英北部のスコットランド議会選では地
英国で6日、スコットランド自治議会選の投票が行われた。自治政府を担う与党「スコットランド民族党」(SNP)が第1党を維持する公算が大きい。英国からのスコットランド独立を目指すSNPが単独過半数を獲得するか注目される。単独過半数に及ばない場合でも「緑の党」と合わせた独立派が過半数となる可能性が高く、独立を問う住民投票の実施を巡る議論が、英国の政治課題として再浮上しそうだ。 英議会は保健医療や教育など広範な権限をスコットランド自治議会に移譲している。同議会選の定数は、小選挙区73、比例56の計129。改選前はSNPが61で少数与党政権を運営。以下、保守30▽労働23▽緑の党5▽自由民主5――など。独立賛成がSNPと緑の党、反対が保守、労働、自民という構図だ。
英スコットランド議会選で、グラスゴーサウスサイド選挙区で議席を獲得し喜ぶニコラ・スタージョン党首。グラスゴーのエミレーツ・アリーナで(2021年5月7日撮影)。(c)Andy Buchanan / POOL / AFP 【5月9日 AFP】6日投票のスコットランドの議会議員選挙(定数129)は8日、スコットランド独立を目指すスコットランド民族党(SNP)が単独過半数には1議席届かなかったものの、第1党となった。これを受けニコラ・スタージョン(Nicola Sturgeon)党首は、独立を問う新たな住民投票の実施を英政府が否定する理由はないと主張した。 ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相は同日、スタージョン氏に送った祝いのメッセージで、「われわれが協力する時は、英国民全体の利益、特にスコットランドの人々の利益を最優先に考えると信じている」とし、「チームUK」として団結を呼び
<ジョンソン英首相が主導したEU離脱でスコットランド・ナショナリズムに再燃、6日の議会選では独立派が地滑り的勝利を収める可能性も> [スコットランド・グラスゴー発]欧州連合(EU)から離脱したイギリスは明らかに分裂に向かっている。5月6日に投票が行われる英スコットランド議会選。最新の世論調査でスコットランド独立を問う2度目の住民投票をマニフェスト(政権公約)に掲げるスコットランド民族党(SNP)と緑の党、SNP前党首の新党アルバが3分の2近くの議席を獲得する勢いを見せている。 英紙タイムズと世論調査会社ユーガブ(YouGov)は、定員129議席中、SNPが68議席、緑の党が13議席、アルバは1議席の計82議席を獲得すると予測する。この予想が当たっていたら独立3派が地滑り的大勝利を収める。スコットランド議会選は小選挙区73議席に比例8ブロック計56議席をトップアップする仕組み。タイムズ紙の独
12月30日の午後、英国庶民院(下院)で、欧州連合(EU)との協定を可決した。 賛成521票、反対73票。 ブレグジット関連の投票では今に始まったことではないが、この投票結果は深刻な分裂を見せつけた。 保守党員のほとんどが全員が賛成に投票。 その一方で、英国の地域政党がほぼすべて反対にまわったのだ。スコットランド国民(民族)党と、プライド・カムリ(ウエールズ独立を最終目的にする政党)、DUP(北アイルランドの地域政党)である。 そのほかにも、自由民主党と緑の党は、反対にまわった。 今回、もう一つの分裂を引き起こした。労働党である。 賛成162票、反対1票、棄権が36票だ。コービン前労働党党首は棄権した。 スターマー労働党党首は「賛成」を投票するように要請した。党内の議論ののち、合意なしよりはマシ、棄権は無責任という結論を出したためだ。この要請は、多くの労働党議員を怒らせた。3人の議員は投票
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く