1992年3月に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の創設者、文鮮明(ムン・ソンミョン)氏(故人)が来日した際、米国で実刑判決を受けて本来は日本に入国できないのに、金丸信自民党副総裁(当時)が便宜を図り特別に許可されていた経緯が、韓国外務省が6日公開した外交文書で分かった。政界と教団との深い関係が30年前の外交記録からも浮かび上がった。
旧統一教会(世界平和統一家庭連合)と、政界やメディアなどとの関係が取り沙汰されている。先週末には、日本テレビ系「24時間テレビ」のボランティアスタッフとして、信徒らが7年間も参加していたことを教団側が公表した。 安倍晋三元首相は、旧統一教会に支持してもらっても、抑制的な接触に留めており、有利な計らいとも無縁だったようだ。「国葬(国葬儀)」を行うのだから、岸田文雄首相は国民に説明すべきだと思う。それをしないから内閣支持率も下がっている。 岸田首相は、旧統一教会(東京・渋谷の教会)と政界との関係を説明するのか旧統一教会が、強い批判を浴びたのは1990年代前半である。冷戦下では北朝鮮を批判していたのに、91年に教祖の文鮮明氏が訪朝してから「南北統一」に転換した。このことで資金を必要としたのか、大規模な合同結婚式(92年)や霊感商法に走った。 文氏は、米国で脱税の罪で実刑判決を受けたため、日本に入
統一教会(註1)の創始者・文鮮明(ムン・ソンミョン=1920~2012)と“政界のドン”と呼ばれた金丸信(1914~1996)は、少なくとも一時期、密接な関係を持っていた。おまけに金丸も、拳銃で狙撃された過去を持つ。(文中、敬称略) 【写真】車イスに乗り、こちらを睨みつける桜田淳子。「神の真理こそが、人間の問題を解決できるもの」と発言していた(1993年4月撮影) *** 元首相の安倍晋三(享年67)が7月8日、奈良市内で射殺されたことは記憶に新しい。 安倍も金丸も自民党の大物議員。統一教会と関係を持ち、共に“テロリスト”に命を狙われた──これほど類似点が重なると、薄ら寒い思いをする人もいるだろう。 自民党と統一教会の闇を象徴しているかのようだが、まずは「金丸副総裁狙撃事件」の顛末から振り返ってみよう。 1992年3月20日、栃木県足利市の市民会館で「山岡賢次を励ます『春分の日の集い』」が
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