香港(CNN) 中国とロシアがこのほど合同海軍演習を実施し、軍艦10隻からなる艦隊が日本の本州をほぼ一周した。両国はこれについて、不安定な地域で安定を確保する方策だと強調している。 しかし専門家は、演習はそれとは反対の効果を招く公算が大きいと指摘。地域の緊張を再燃させるとともに、中国の強硬姿勢に対抗するため防衛費増額が必要との日本政府の主張を強化する結果になる可能性があると指摘する。 中ロ海軍による初の合同パトロールと称する今回の航行では、艦隊が本州と北海道を隔てる津軽海峡を通過した後、日本の東の沖合を南下し、九州沖の大隅海峡を抜けて中国に戻った。 大隅海峡と津軽海峡はどちらも「公海」とみなされ、外国船の通過は許可されているものの、この動きは日本国内で注視された。 米国防総省の元当局者で、シンガポール国立大学リークアンユー公共政策大学院の客員研究員を務めるドリュー・トンプソン氏は今回の航行