前回紹介した「システム化業務一覧」は,必要な「システム化業務」(システム化される業務)を洗い出すために有用な成果物です。しかし,個々のシステム化業務が列記されているだけなので,それらがどのような順番で動作するのかや,人手で実施する作業がどんなタイミングで発生するのかは,発注者(ユーザー企業)には分かりません。 そこで必要になるのが,「システム化業務」を実行する順番を表した「システム化業務フロー」です。「システム化業務フロー」により,発注者は,現在自分たちが行なっている業務がシステムを導入することでどれくらい効率化されるかを把握できます。 大きな流れを記述した図面を作成する 図2に,受発注業務の流れを表現したシステム化業務フローの記述例を示します。システム化業務フローの構成要素の図記号には,数通りの書き方のパターンがあります。図3にその一つを示します。システム化業務フローでは,こうした図記号
![第3回 [システム振舞い編]全体を俯瞰でき,システム化範囲が一目で分かる業務フローを作成する](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)