
相対性理論を(少しだけ違った角度から眺めて)理解するための基本事項を,数式を省略せずにまとめてみました。また,周辺知識として,学部1年生から2年生向けの担当授業(電磁気学,理工系の数学 B および C,コンピュータ演習)の講義ノートを Web ページとして公開しています。 ■ ローレンツ変換によらない特殊相対論の統一的理解時間の進み方を変えるのは,特殊相対論的効果だけではない。「スカイツリー展望台と地上の時間の進み方の違い」のように,重力ポテンシャルの違いによる一般相対論的効果や,GPS衛星に搭載された時計の問題のように,運動による特殊相対論的効果と重力による一般相対論的効果がともにあらわれる場合もある。 一方で,ローレンツ変換が使えるのは,重力が関与しない特殊相対論の場合のみである。であれば,GPS 衛星の時計の問題のような,運動及び重力による効果の統一的理解のためには,まず特殊相対論に
ガンマ関数は,実部が正の複素数 zzz に対して, Γ(z)=∫0∞tz−1e−tdt \Gamma(z)= \int_0^{\infty} t^{z-1} e^{-t}dt Γ(z)=∫0∞tz−1e−tdt と定義されます。この積分は実際に収束(特に絶対収束)し,Γ(z)\Gamma (z)Γ(z) は正則関数となります。 → コーシーの積分公式とその応用~グルサの定理・モレラの定理 ガンマ関数の性質 ガンマ関数(階乗の一般化)の定義と性質 では実数上で定義されたガンマ関数の性質を紹介しました。 これらの性質は複素数値でも成立するのでしょうか。 答えはYesです。これは一致の定理の1番の「DDD」を「実部が正の複素平面」,「線分」を「実軸」に置き換えることで成立します。 ガンマ関数の拡張1 ガンマ関数の性質2 Γ(x+1)=xΓ(x) \Gamma (x+1) = x \Gamma
数値解析においてルンゲ=クッタ法(英: Runge–Kutta method)とは、初期値問題に対して近似解を与える常微分方程式の数値解法に対する総称である。この技法は1900年頃に数学者カール・ルンゲとマルティン・クッタによって発展を見た。 一連のルンゲ=クッタ公式の中で最も広く知られているのが、古典的ルンゲ=クッタ法 (RK4、もしくは単に狭義の ルンゲ=クッタ法、英: the (classical) Runge–Kutta method) などと呼ばれる4次の公式である。 次の初期値問題を考える。 但し、y(t) が近似的に求めたい未知関数であり、その t における勾配は f(t, y) によって t 及び y(t) の関数として与えられている。時刻 t0 における初期値は y0 で与えられている。 今、時刻 tn における値 yn = y(tn) が既知のとき、十分に小さなステップ
紹介 今回はちょっと脇道にそれて,複素平面上でテイラー展開できることの効能について話しておきたい.「一致の定理」と呼ばれるちょっと驚くような定理があって,その証明にテイラー展開が活躍するのである. 一致の定理とは,ある領域で正則な,一見したところ異なるように見える二つの関数があって,その領域内のほんの短い線上で二つの関数が一致することが確かめられたなら,その領域の全体で二つの関数は一致することが言えるというものである. これを聞いて誰もが驚くべきなのかどうかは私には分からない.「ふーん」と思うだけでも構わないような気もする.正直なところ,すごいことのような気もするし,当たり前のことのような気もする.「たまたまほんの一ヶ所で一致してる部分があったからと言って,全体が等しくなってるなんて,複素平面上の関数というのはいかに正則性に縛られていることか!」と驚くのが正解なのだろう.しかし「一ヶ所とい
素数の分布とリーマン予想のつながり 「素数」と聞くと、わたしたちの生活とかけ離れたもののように思われるかもしれません。しかし、実は情報社会が成り立つためには素数が無くてはならない存在であり、通信の安全性は素数によって保たれているのです。 本稿では、そんな素数が魅せる不思議な世界について数理学研究院のアデ イルマ スリアジャヤ先生に解説していただきます。素数とは何なのか? どれくらいたくさんあるのか? という素朴な疑問からはじめて、「素数の分布」と数学界の未解決問題「リーマン予想」のつながりや先生ご自身の研究に至るまで、ワクワクするような数学の物語へと飛び込んでみましょう。 アデ イルマ スリアジャヤ(数理学研究院 数学部門) 構成:石井 優大 (理学研究院) 素数に支えられた私たちの生活 暗号理論との関わり 図1:素数と暗号理論 (イメージ図) https://pixabay.com/ja
三菱電機グループのソフトウエア設計会社6社を経営統合し、 2022年4月1日、「三菱電機ソフトウエア株式会社」として発足いたしました。 社長挨拶
円柱周りのカルマン渦列。この現象は円柱周りで起こり、すべての流体について、円柱サイズと流体速度との積を動粘性係数で割ったものが、つまりはレイノルズ数が40から103のときに見られる[1]。 レイノルズ数(レイノルズすう、英: Reynolds number、Re)は流体力学において慣性力と粘性力との比で定義される無次元量である。流れの中でのこれら2つの力の相対的な重要性を定量している。 概念は1851年にジョージ・ガブリエル・ストークスにより紹介されたが[2]、レイノルズ数はオズボーン・レイノルズ (1842年 - 1912年) の名にちなんで名づけられており、1883年にその利用法について普及させた[3][4]。 流体力学上の問題について次元解析を行う場合にはレイノルズ数は便利であり、異なる実験ケース間での力学的相似性を評価するのに利用される。 また、レイノルズ数は層流や乱流のように異な
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く